WRC2017/01/22

ラトバラ、モンテ総合3位で最終日へ

(c)Toyota

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 ラリー・モンテカルロの3日目、TOYOTA GAZOO Racingのヤリ-マティ・ラトバラは3位までポジションをアップ、明日の最終日にトヨタのデビュー戦での表彰台を目指す。

 ラリー・モンテカルロの競技3日目は、好天に恵まれ上空には青空が広がったが、コースはところどころウェットで、日陰には残雪やアイスバーンが残るなど、依然としてトリッキーなコースコンディションとなった。しかし、ラトバラはSS3番手タイムを刻むなど好調を維持。前日よりもひとつ上の総合3位でデイ3を走りきった。

 また、前日リタイアのハンニネンは、メカニックたちの完璧な修復作業によりデイ3に再出走。力強い走りで着々と順位を上げていったが、最終ステージのSS13でパンクに見舞われてしまったにもかかわらず、総合16位までポジションを回復している。

トミ・マキネン(チーム代表)
「ヤリ-マティとユホの、今日のデイ3までのパフォーマンスには良い意味で驚いています。これほどの速さを示すことができるとは、正直思っていませんでした。ただし、今日もヤリ-マティのマシンには小さな電気系のトラブルが発生し、彼の集中力を乱してしまったことを申し訳なく思っています。それでも、ヤリ-マティは問題を感じさせないほど素晴らしい走りを見せてくれました。また、再出走を果たしたユホもよく頑張ってくれたと思います。ラリーは残りあと1日。明日のSSの合計距離は約50kmと短いですが、気を緩めず最後までしっかり戦い抜きたいと思います」

ヤリ-マティ・ラトバラ (ヤリスWRC #10号車)=総合3位
「総合3位で最終日を迎えることができるなんて、ラリーが始まる前は思っていませんでした。今日のステージも非常にトリッキーで路面状態が刻々と変わっていったので、問題が起こらないようにかなり余裕を持って走行しました。そして、自分自身のドライビングやマシンのセッティングを、コースの様々なコンディションに合わせて少し変えたりもしました。ここまでラリー・モンテカルロをとても楽しんでいますが、最後まで集中力を保ち続け明日のフィニッシュを迎えたいと思います」

ユホ・ハンニネン(ヤリスWRC #11号車)=総合16位
「昨日のリタイアによって失った走りのリズムを取り戻すのは、簡単ではありませんでした。今日はとにかくミスをおかさないよう注意して走り続けたのですが、最終ステージではスタートから1kmも行かないあたりでタイヤがパンクしてしまいました。パンクの原因はよく分からないのですが、かなりスピードの高いコーナーだったのでコースを外れて路肩に飛び込んでしまいました。ただし、それ以外は順調な1日だったので、明日も今日と同じように1日を戦いたいですね」

 ラリー最終日は有名なチュリニ峠のステージなど4SS/221.23kmが予定され、ゴール後にモナコ王宮前で行なわれる表彰式で2017年のラリー・モンテカルロは閉幕する。