WRC2018/05/30

ラトバラ、ヤリスの足回り強化を求める

(c)Toyota

 トヨタGAZOOレーシングのヤリ-マティ・ラトバラは、ラリー・アルゼンチンとラリー・デ・ポルトガルの2ラウンド連続でトヨタ・ヤリスWRCのサスペンションが破損したことから、全開でドライビングすることに不安を感じていると語った。

 ラトバラは、アルゼンチンとポルトガルの2戦ともオープニングレグの早い段階で岩にヒットし、フロント右のサスペンションが壊れてリタイアとなったため、チームにヤリスを強化することを求めたという。

「サスペンションで2回問題が起きた。これは改善できることだと思うので、僕たちが検証しなければならないことだ」と彼はwrc.comに語った。

「サスペンションの故障が2回起こったので、プッシュすること、特に最大限のプッシュには少し不安を感じる」

「僕は確かに岩の上を走ったし、僕のドライビングスタイルは少し荒いが、まだ(マシンには)改善の余地があると思う。マシンの性能は向上したので、今度はもっと強度を強くする必要がある」

 ラトバラはコルシカでもクラッシュを喫したため、3ラウンド連続でポイント獲得を逃している。彼は問題を解決するためにドライビングの方法を変えていると説明した。

「ポルトガルでは、ライン上に岩がゴロゴロしていて、岩の上を行く場所がたくさんあった。アルゼンチンも岩があり、シェイクダウンの時でさえ大きな岩があって皆その上を走った」

「その中で、どの岩は越えて平気で、どの岩がサスペンションを壊すかは、もう分からない。だから僕は、ドライビングの方法を変える事にフォーカスし始めた。よりテクニカルな部分では岩の上を走り、より高速な部分では岩を避けて走るつもりだ」

 ラトバラは、来週のラリー・イタリア・サルディニアの前に解決するとは思っていないが、前の2つのイベントよりも速度が遅いため問題がないと考えている。

「たぶんサルディニアは、ポルトガルよりも少しテクニカルだろう。もし(サスペンションへの)衝撃がスピードの問題ならば、より遅い速度での衝撃はそれほど危険ではないだろう。サルディニアはもうすぐなのでそれまでに大きな変更はできないと思うが、フィンランドやトルコまでにはもっと変更があるだろう」と彼は語った。