WORLDWIDE2017/09/27

ラトバラ、ラリーデーでセリカGT-FOURをドライブ

(c)Rallyday 2017/Steve Rbf

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 TOYOTA GAZOO Racingのヤリ-マティ・ラトバラは先週の土曜日にイギリスで行われたファンイベント「ラリーデー」においてトヨタ・チーム・ヨーロッパ(TTE)が1990年代に数々の栄光を記録したセリカGT-FOURをファンの前でドライブした。

 今年で第16回を迎えるラリーデーが23日にカースル・クーム・サーキットで開催された。晴天に恵まれた会場には多数の観客が詰めかけ、グループB時代のアウディ・クアトロ、ランチア・ラリー037やストラトス、英国のラリーシーンを飾ってきたMGメトロ6R4や英ヴォクゾール仕様のオペル・マンタ、ピカピカに磨き上げられたスバル・インプレッサWRCなどを間近で見ることができたほか、ラトバラをはじめ、エルフィン・エヴァンス、オット・タナクという現役トップドライバーの上位6人のうち3人が参加した過去最強のラインナップのイベントを楽しんでいる。

 ラトバラがドライブしたセリカは、これまでにカルロス・サインツ、ディディエ・オリオール、ユハ・カンクネンがドライブした経歴を持つ。カンクネンは1994年にラリー・デ・ポルトガルでこのマシンを駆ったが、その時のコドライバーは、今回同じくラリーデーに出席するニッキー・グリストだった。

 ふだんはトヨタ・ヤリスWRCをドライブするラトバラは、ヒストリックラリーカーに強い関心があり、そのような歴史を持つマシンを所有し、駆ることを楽しんでいる。

 ラトバラが土曜日に直面した唯一の困難は、マシンが右ハンドルとなっていたことだ。マシンはアイルランドの選手権のために右ハンドルに改造されたまま、左ハンドルに戻されていないが、それでも彼にとっては些細な問題だったようだ。

「皆知っているように、僕はスポーツの歴史に感心がある」とラトバラは語った。

「そして僕自身、トヨタのマシンといくつか歴史を持っている。そのため、選手権が非常に面白かった頃のマシンをドライブする機会を持てることは素晴らしいことなんだよ!」

 さらに、土曜日のラリーデーは、今季の初めからWRCマニュファクチャラー選手権をリードしてきたMスポーツのフォード・フィエスタWRCが初めて英国で公開された。

 ここがホームともいえるMスポーツからはタナクとエヴァンスが姿をみせて、観客たちのサインの申し出に気軽に応じていたほか、MスポーツのフィエスタR5を駆って4度目の英国選手権王者となったキース・クローニンも歓迎されている。

 また、Mスポーツは現役ラリーカーとともに貴重なヒストリックマシンを展示している。まずは、現在、世界ラリー選手権の二つの選手権をリードしているフォード・フィエスタWRCが初めて英国で公開されたほか、コリン・マクレーが1999年のサファリで勝利したフォーカスWRC、ミッコ・ヒルボネンが2011年のラリー・スウェーデンで勝利したフィエスタRS WRC、そしてアンドレアス・バックルドが世界ラリークロス選手権で駆っているフォード・フォーカスRSRXスーパーカーが展示されている。

 英国のモータースポーツの中心にいたMスポーツのマルコム・ウィルソンは、過去のマシンを懐かしんでいた。

「どこかをふり返ってみてほしい。そこには懐かしい過去やはるか昔の物語とともに誰かのことを懐かしむことができる。ラリーデーは素晴らしい一日だったし、最高のドライバーとクルマをファンに紹介する絶好の機会になった」