WRC2019/02/09

ラトバラ、史上最多の197戦出場記録達成

(c)Toyota

 トヨタGAZOOレーシング・ワールドラリーチームのヤリ-マティ・ラトバラは、来週のラリー・スウェーデンにおいてカルロス・サインツがもっていたWRC出場最多ドライバー記録を抜いて、記念すべき197回目のWRC出場を達成する。

 サインツは、1990年のアクロポリス・ラリーにおいてトヨタ・チーム・ヨーロッパのセリカGT-FOUR ST165を駆ってキャリア初優勝を飾り、2005年に選手権から引退するまでに196戦に出場、通算26勝を飾るとともにトヨタで2度のワールドチャンピオンに輝いている。

 これまでにラリー・スウェーデンで4勝を飾っているラトバラにとって、今回は記念すべき197回目のWRC出場となるとともに、優勝すればマーカス・グロンホルムやビヨルン・ワルデガルドと並んでスウェーデン勝利数でも歴代2位に並ぶこととなる。

 ラトバラは2008年スウェーデンで、自身のヒーローだった母国出身のヘンリ・トイボネンが持つWRC最年少優勝記録も更新、22歳という最年少の若さでの勝者となっており、まさしく特別な意味をもつ一戦で勝利を狙う。

「今年のラリー・スウェーデンは僕にとって特別な意味を持つ1戦となる。僕は2008年にはここでWRC史上最年少優勝ドライバーとなっているが、それからたった11年後の今年はもっとも経験豊かなWRCドライバーとなるなんてね!」とラトバラは語った。

「今、フィンランドでは十分な積雪があるが、ラリー・スウェーデンでも同様のコンディションとなることを願っている。そうなれば、きっと素晴らしいウインターラリーとなるはずだよ。2017年にヤリスWRCで初優勝した時のように、さらなる優勝をめざしたバトルができることを期待している。ただし、そのためにはモンテカルロでは完全には得られなかった、良いフィーリングをつかむ必要がある」

 ちなみにWRC出場最多記録は、ラトバラのコドライバーのミーカ・アンティラがもっており、スウェーデンで通算208戦を達成する。ラトバラの197戦はアンティラに続く史上2位の記録となるため、二人は最多記録のナンバー1とナンバー2のコンビになる。