WRC2023/02/04

ラトバラ、スウェーデンも最高の結果を求める

(c)Toyota

 トヨタGAZOOレーシング・ワールドラリーチームのチーム代表であるヤリ-マティ・ラトバラは、今季の世界ラリー選手権ではチームが近年では最高のスタートを切ることができたと喜びながらも、来週のラリー・スウェーデンでは勝利を繰り返すことに集中しなければならないと語っている。

 トヨタは開幕戦モンテカルロでは、セバスチャン・オジエが優勝し、カッレ・ロヴァンペラが2位を獲得、マニュファクチャラー選手権ではヒョンデに24ポイント差をつけてリードしている。2021年にもトヨタはオジエとエルフィン・エヴァンスが開幕戦でワンツーを獲得しているが、初戦を終えたところではこれまでで最も大きなポイント差を築いている。

「夢のようなスタートと言えるだろう」とラトバラは語った。「正直なところ、このようなスタートは予想していなかった。ワンツーを獲得し、4台すべてがトップ6に入ったことは、チームにとって非常に特別な結果だった。そして、ほとんどのステージを勝利し、パワーステージをカッレが優勝した。これ以上は望めないほどの結果だ」

 一方で、ラトバラは、2月9日から12日にかけて開催されるラリー・スウェーデンに向けて注意を促すのを忘れなかった。

「もちろん開幕がそうだったからとはいえ、他のチームがすぐに追い付いてくることは分かっている」とラトバラは語った。

「基本的に選手権はいつも接戦になるからね。それはチャンピオンシップにとって良いことだ。どのチームにもラリーを勝利してタイトルを狙うことができるドライバーがいる。それが選手権を面白いものにしている。我々は良いスタートが切れたが、スウェーデンでは良い結果をさらに積み上げる必要がある」

 ラリー・スウェーデンは昨年から豊富な雪を求めて北部のウーメオに舞台を移して開催されている。ラトバラは一番手でコースを走るロヴァンペラにとっては雪かきに苦しむスタートになるだろうとしながらも、チームがいい結果で週末を楽しむことができると信じている。

「初めてウーメオで開催された昨年のイベントは、積雪が多くとても楽しめた。カッレは一番手の出走順から優勝したが、今回も勝てるかどうかはコンディションと、路面にしっかりとした氷の層があるか次第だ。もし、路面に掃き飛ばさなければならないような雪が多かったら、カッレはきっと苦労することだろうし、スノーラリーを得意にしているエルフィンはより有利な出走順で戦うことができる」

 今回のスウェーデンでは、勝田貴元がトヨタから初めてマニュファクチャラー・ノミネートされており、チームの選手権ポイントの獲得が可能となる。

「貴元もスノーラリーは大好きだ。今回初めて我々のチームのポイント獲得対象選手になったが、彼に特別なプレッシャーを与えるつもりはない。ただ昨年と同じように戦ってくれることだけを願っている」とラトバラは付け加えている。

 ラリー・スウェーデンは2月9日木曜日の夜に行われるウーメオ・スプリント出開幕する。