WRC2018/08/05

ラリーカー構造改革、R5マシンをR2と呼称変更か

(c)Skoda

 FIAはラリーカーのピラミッド構造をF1に倣ったわかりやすい呼称に変更することを検討しているとドイツのラリーマガジン誌が伝えている。

 現在のラリーのトップカテゴリーは、WRカーによるRC1クラスとなっており、このクラスをピラミットの頂点として、下位のクラスに行くに従ってRC2、RC3、RC4と分類されている。

 しかし、これに対してグループR規定の分類では最上位のR5を筆頭に、下位カテゴリーになるに従ってR4、R3、R2、R1というように、クラス分けに反するように数字が小さくなっていたことから、これを分かりやすい構造とするためにRC2クラスに該当する現在のグループR5マシンを将来はR2マシンと呼ぶことになるという。

 RC3クラスには、新しいプラットフォームとしてオレカが製作した共通シャシーで(現在のR4キット)のラリーカーが該当することになり、このマシンが将来グループR3マシンと呼ばれることになるという。

 RC4クラスは、フィエスタR2やプジョー208 R2などに相当する車両がメインとなるが、新しいグループR4マシンとしてのテクニカルレギュレーションの構築を待つことになる。

 もっとも低いRC5クラスが将来はグループR5のマシンと呼ばれ、現在のトヨタ・ヤリスR1B、オペル・アダムなどの入門マシンにもシーケンシャルギヤの搭載が可能になるかもしれない。