WRC2020/08/28

ラリー・エストニア、サービスへの観客入場禁止へ

(c)RedBull Content Pool

 来週末に開催が予定されるラリー・エストニアは、FIAの指示にもとづいてサービスパークへの観客立ち入りを禁止することを決定した。

 世界ラリー選手権のシーズン再開イベントとして注目されるラリー・エストニアは、史上初めてエストニアで開催される世界ラリー選手権ラウンドとなることからエストニアの多くのファンが押し寄せることが予想されている。

 こうした状況をふまえて、FIAは新型コロナウイルスのリスクを最小限に抑えるためにサービスパークへの観客の入場を認めるべきではないと判断、主催者は、チーム、観客、ラリーに関わる全ての人の健康を考えてこれを受け入れたと説明している。

 ラリー・エストニアのディレクター、ウルモ・アーヴァはこうした状況への理解を観客に求めるとともにイベント期間に必要との判断があればさらなる安全対策を導入するとコメントした。

「残念ながら、新型コロナウイルスに関するニュースは世界中で毎日のように目にしています。今年のラリー・エストニアの優先事項は安全性と感染の予防であることが常に最優先であり、リスクを最小限に抑えるために様々な対策を講じている。必要に応じて土壇場でも対応を講じるつもりであり、ラリーファンの皆さんには、すべての大きなスポーツ・文化イベントが同じような制限に直面している状況を理解していただきたいと思う」

 エストニアでは1000人を超える屋外イベントを制限するという規制がいまも続くが、ラリー・エストニア主催者は観戦用のラリーパス16,000枚を販売しており、16種類の異なる観戦パッケージをそれぞれ1,000枚ずつ販売している。このうちいくつかのラリーパスについてはサービスパークでの観戦もパッケージに含まれているが、主催者はこうしたラリーパスを購入した人は、購入価格のうちのサービスパークの観戦相応額について払い戻すと説明している。