JAPAN2020/05/29

ラリー・カムイ中止、全日本は7月から段階的再開

(c)Takeshi Sakuma

 全日本ラリー選手権第7戦のARKラリー・カムイは、7月10-12日の開催予定にて準備を進めてきたが、新型コロナウイルス感染症の影響によってキャンセルを決定した。

 ラリー・カムイは当初、7月3-5日に開催を予定していたが、『新型コロナウイルス緊急事態宣言を受けて開催日程を1週間延期、一般社団法人日本自動車連盟(JAF)に変更の申請を行っていた。しかし、新型コロナウイルス感染拡大の可能性が完全に避けられないことや、安全確保を鑑み、皆様の安全を第一に考慮して検討した結果、中止に至ったという。

 今季の全日本ラリー選手権は3月の新城ラリーが無観客で開催されたあと、第3戦ツール・ド・九州2020 in 唐津、第4戦久万高原ラリー、第5戦NISSINラリー丹後、第6戦モントレー2020が延期となっており、ラリー・カムイは新型コロナウイルスによる初のキャンセルとなった。

 また、JAFは政府の緊急事態宣言解除を受け、イベント等の開催制限要請等の段階的緩和策が各地方公共団体から示されてきたことに伴い、「国内モータースポーツ活動再開に係る対応について」を公示、6月30日までの開催自粛を要請してきた国内モータースポーツについても段階的に再開を認める旨を発表している。

 これにより、すべての競技統括団体が再開のロードマップを示すことが可能となり、延期となっていた全日本選手権イベントについても7月以降のカレンダーで調整・再編成が可能となる。

 また、JAFは「基本的な感染対策のあり方の例」としてモータースポーツを再開するうえでの適切な感染予防対策などの推奨事項についても公開、モータースポーツは屋外で行われ、身体的接触を伴う競技ではないとしながらも、ソーシャルディスタンスを維持することを競技の前後も含めて実施するよう求めている。