WRC2020/08/20

ラリー・トルコ、無観客での開催を決定

(c)Toyota

 ラリー・トルコの主催者であるトルコ自動車スポーツ連盟(TOSFED)は、9月18-20日に世界ラリー選手権第5戦として予定されるマルマリス・ラリー・トルコについて新型コロナウイルスの流行に伴い無観客で開催することを発表した。

 トルコも新型コロナウイルスのパンデミックによって3月以降国境を封鎖する事態となっており、ラリー・トルコの開催についても不透明な状況となっていたが、6月半ばには夏の観光シーズンにむけて入国制限の措置も解除となっており、感染者も落ち着いてきたようだった。しかし、8月に入って3週間ぶりに新規感染者が1000人を突破したことから、政府は抑制措置の再検討につながる重要な基準と発表、感染拡大を防ぐために大規模イベントにおける観客の制限は避けられなかったようだ。

 TOSFEDは水曜日、「ラリー・トルコは新型コロナウイルスの流行に伴い無観客で開催する」という非常に簡潔な内容のリリースを発表しただけで、その詳細についてはいまのところは明かされていない。

 ラリー・トルコのスペシャルステージは、一部のVIPツアーをのぞいて基本的にはコースは無料で観客に解放されているため、観客をどうやってコントロールするのか今のところははっきりしていない。主催者は先週、11SS/223.00kmというショートフォーマットの今季のアイテナリーを発表しているが、例年もっとも観客が集まるマルマリス・ハーバー近くで行われる市街地でのスーパーSSはすでにコースから削除されていた。

 また、ラリー・トルコは例年、とくにサービスパークなどにおいては地元警察の支援と協力によって安全性のために所持品検査や観客のコントロールが徹底的に行われているが、アクセスが困難な山岳地帯のステージには毎年それほど多くの観戦者がいるわけではないことから、主催者としてはファンに観戦の自粛を求めることで対処できるものと考えているようだ。