WRC2019/05/24

ラリーGBはリヴァプールのスタートへ

(c)Toyota

 75回目の開催を迎える今季のウェールズ・ラリーGBはリヴァプールをスタート地点としてオールトン・パークでの最初のステージを走ることになる。世界ラリー選手権のイギリス・ラウンドがウェールズから離れてイングランドからスタートするのは20年ぶりのことになる。

 10月3日〜6日に開催される今年のラリーGBは、木曜日にリヴァプールをスタートしたあと、チェシャーのオールトン・パーク・サーキットが開幕ステージとなる。オールトン・パークがラリーGBのタイムテーブルに復帰するのは1993年以来となる。そしてサービスパークをディーサイドからスランディドノへ移動し、昨シーズンと同様に、金曜日と日曜日には北ウェールズの森林をその舞台として使用し、土曜日もウェールズ中部を主体に走ることになる。土曜日の夜にコルウィン・ベイの新たなステージが設けられたことなどが、2019年ルートにおいて主に見直された点である。

 ルート・コーディネーターのアンドリュー・ケリットは、ロードセクションの距離についてのFIAレギュレーションからの制約だけでなく、今年ガルセイニオグのステージを使用不可に追い込んだ木の病気の影響も受け、 その厳しく縛られた状態の中で再びルートの設定に懸命に取り組むこととなった。

 常に人気の高いディフナントのステージは今年は土曜日から金曜日に移動し2回走行する。アベルヒルナントもアイテナリーに復帰し、こちらも初日に走ることになる。

 土曜日のダイフィ、ミヘリン、スウィート・ラム・ハフレンのステージは、(例年走行していたディフナントとガルセイニオグのステージがなくなった距離をカバーするため)昨年よりも延長され、デイ2は昨シーズンよりも距離がわずかに長めになっている。

 金曜日と日曜に使用されている林のセクションは入れ替わり、べトウス-ア-コーエドに近いエルシーとペンマハノの道はイベントのスタートを切ることになる(もう一つこのエリアにあるグイディルも木曜日のシェイクダウン・ステージとなっている)。アルウェン、ブレニグのクロケイノグ・エリアは日曜日に使用され、それぞれのステージを2回走行する。ブレニグがパワーステージとして戻ってくる。

 今季はグレートオームのステージは1回きりの走行となる。スランディドノはサービスパークとなるため、昨年のコースに含まれたスランディドノのストリート部分は混雑解消のためにカットされ、ステージは岬からの海岸沿いを走るコースのみとなる。