WRC2019/10/02

ラリーGBをハリケーンが直撃か?

(c)NOAA

 ハリケーン・ロレンソの進路が心配されているが、ウェールズ・ラリーGBの主催者は、この週末の世界ラリー選手権のイベントには「スペシャルステージで我々が懸念するような天気予報はない」と語った。

 西アフリカ沖で発生したロレンソは先週、およそ時速160マイルの最大風速が記録されたことからカテゴリ5のステータスを獲得、超大型ハリケーンとして近隣の島に甚大な被害を及ぼすことが懸念されてきた。ロレンソは、先週土曜日には風速100マイルのカテゴリ2へとやや勢力を落としているが、それでも現在、アゾレス諸島周辺は暴雨風雨と高潮に見舞われているという。

 NOAA(アメリカ海洋大気庁)のハリケーンセンターでは、ロレンソは今後も少しずつ勢力を失いながら南東から英国に近づき、金曜日朝にはウェールズに近づくことを予測しており、週末のラリーGBも暴風雨が警戒されている。

 2015年にはディーサイドのサービスパークがイベント中にボロボロになるなど、ラリーGBの主催者はたびたび強風や大雨には悩まされてきた。クラーク・オブ・ザ・コースを務めるイアン・キャンベルは、今週末のコンディションを懸念する声を打ち消すように次のように語った。

「予測された強風は実現しない。現在の最高予測は12マイルだ。週末は雨のようだが、これは1週間ずっとそこにいるチームや観客にとってうれしいことではない。しかし、当初のような強い風は吹いていないようだ」

 ラリーGBは木曜日に内陸のリバプールで始まり、土曜日の夕方のコルウィン・ベイのステージを除き、ステージはすべて内陸で行われるが、サービスパークは今季、海岸沿いのスランディドノに移動されたことで、チームは今週、高潮に晒されることになるかもしれない。

「スペシャルステージで我々が懸念するような予測はない。また、(スランディドノの水位は)火曜日の13時頃は潮が最も満ちるが、週末は約2メートル低くなる」とキャンベルは付け加えている。