ERC2020/10/03

リンドホルムがファフェのシェイクダウン最速

(c)ERC

 ヨーロッパ・ラリー選手権(ERC)第3戦ラリー・ファフェ・モンテロンゴのシェイクダウンが10月2日に行われ、エミル・リンドホルム(シュコダ・ファビアRally2エボ)が1分57.250秒のトップタイムをマーク、0.277秒差でクレイグ・ブリーンが続き、チームMRFタイヤの二人が1-2で新しいイベントのベンチマークとして速さを示した。

 新たにERCカレンダーに加わったラリー・ファフェ・モンテロンゴは、トップドライバーの誰にとっても初体験のイベントとなる。いつものような2回のシェイクダウンのあと予選を行って翌日からのスタート順を選ぶスタイルではなく、ここではドライバーたちは4回のシェイクダウンを自由に行って路面コンディションに習熟する機会が設けられることになった。そのため、予選は行わずにドライバーたちは選手権順に初日をスタートすることになった。

 晴れた朝を迎えたファフェだが、シェイクダウンが行われる3.3kmのヴィラポウカのステージには前日までの雨の影響が路面には残っており、ドライとウェットのミックス・コンディションとなっており、選手権2位につけるオリヴァー・ソルベルグ(フォルクスワーゲン・ポロGTI R5)が走行によってかき出されたグラベルでマシンをスライドさせてクラッシュするという波乱の幕開けとなっている。

 前週に惜しくもクラッシュによってフィンランド・チャンピオンを逃したリンドホルムは、このようなトリッキーなコンディションとなったにもかかわらず、1回目の走行で2分00.136秒のトップタイムをマーク、2回目の走行では選手権リーダーのアレクセイ・ルクヤヌク(シトロエンC3 R5 )にトップを譲ることになったものの、3回目の走行でトップタイムを奪い返してシェイクダウン最速のドライバーとなっている。ブリーンは3回目の走行でリンドホルムに続く2番手タイムを出したあとも走行が許される4回の走行を行ったが、タイムの更新はならなかったが、MRFタイヤが予想外ともいえるパフォーマンスをみせる結果となっている。

 ルクヤヌクは2回の走行でシェイクダウンを切り上げており、1.688秒差の3番手タイム、4番手にはシュコダ・ポーランドのミコワイ・マルツィック(シュコダ・ファビアRally2エボ)、5番手にはヒュンダイ・エスパーニャのイヴァン・アレス(ヒュンダイi20 R5)、6番手にはドミニク・ディンケル(シュコダ・ファビアRally2エボ)が続き、クラッシュしたソルベルグが1回目の走行で記録したタイムが総合での7番手タイムとなっている。

 ラリー・ファフェ・モンテロンゴは土曜日の9時00分から6.92kmのモンティム・ステージにおいて選手権リーダーののルクヤヌクを先頭にスタートする。