ロシアのアレクセイ・ルクヤヌクは、シトロエンC3 R5にマシンをスイッチしてヨーロッパ・ラリー選手権で2年連続王者を狙うことになった。
サンテロック・レーシングは月曜日、今季のERCプログラムのティザー画像を発表、そのなかの1台はルクヤヌクが昨年ドライブしたマシンを想起させるマットブラックとオレンジのカラーリングをもっていることから、近日中にもルクヤヌクの参戦プログラムが発表されることが期待されていた。
ルクヤヌクは昨年末、南フランスのヴァーランス近郊において行われたサンテロック・レーシングのテストに参加、C3 R5を初めてドライブしている。サンテロック・レーシングのマネージャーであるヴィンセント・ドゥシエは当時、ルクヤヌクのドライブはマシンの開発テストが目的だと説明していた。
このテストのあと、ルクヤヌクは当時、「マシンはとても素晴らしいフォーリングだった。サンテロックと広範囲にわたる計画を持っているわけではないが、将来がどのように変わるのかは誰にもわからないよ」と含みのあるコメントをしていたが、水曜日に声明を発表、2019年はサンテロックからERCに参戦することを正式に発表した。
「僕らはフランスのサンテロック・レーシングと契約を結び、ふたたびERCへ参戦することが決定した。新たにシトロエンC3 R5での参戦となる」とルクヤヌクは語った。
「僕はラリーの予算をつくるのにこれまでずっと苦労してきた。昨年のタイトルにもかかわらず、国際的なラリーへ参戦するための支援を見つけることは依然として困難だった。しかし、いくつかのヨーロッパのチームから声がかかり、12月には初めてC3 R5に出会うことになった。ほかにもシュコダ・ファビアR5をテストしたが、最も興味深いのはサンテロックからのオファーだったよ」
なお、サンテロック・レーシングは今季のERCには2台のC3 R5を出場させると見られており、ルクヤヌクに加え、もう1台については昨年のラリー・デュ・ヴァールにサンテロック・ジュニアチームから出場したマティアス・アディエルソンがドライブすることになりそうだ。アディエルソンは2月にスウェーデンで行われたSMスプリント・ヴィンターにサンテロックのC3 R5で出場して3位でフィニッシュしている。
ERCの2019年シーズンは3月21〜23日のラリー・アソーレスで開幕する。