ERC2017/05/05

ルクヤヌク、ERCカナリアスの予選で一番時計

(c)ERC

 ヨーロッパ・ラリー選手権(ERC)第2戦ラリー・イスラス・カナリアスの予選ステージが4日に行われ、昨年のウィナーであるロシアのアレクセイ・ルクヤヌクがただ一人2分を切る1分59秒674のトップタイムをマーク、今季初勝利にむけて完璧なスタートを切った。

 ラリー・イスラス・カナリアスのシェイクダウンがイベントのベースとなるラス・パルマスの西に位置する3.57kmのショートステージで朝9時から行われた。カナリア島の火山性溶岩が混ざったターマックは、雨でもグリップが得られる反面、タイヤの摩耗がきわめて激しいのが特徴だ。そのために予選の前に行われるフリープラクティスから多くのドライバーはタイヤを温存するために本気でのアタックは行わず、本番にむけたウォームアップに徹することになった。しかし、ロシア・パフォーマンス・モータースポーツのフォード・フィエスタR5を駆ったルクヤヌクだけはフリープラクティスからステージの感触を確かめるように速さを見せることになり、予選でもラトビアのニコライ・グリアジン(シュコダ・ファビアR5)を0.631秒上回るトップタイムを奪い、現地時間17時からラス・パルマスでのセレモニーで金曜日のオープニングレグのスタートポジションを最初に選択する権利を手にした。

 グリアジンから0.7秒遅れの3番手にはプジョーラリーアカデミーから出場する地元スペイン出身のホセ・スアレス(プジョー208 T16 R5)、4番手には昨年のカナリアスで3位でフィニッシュしている地元のルイス・モンゾン(フォード・フィエスタR5)が続き、昨年のERCチャンピオンであるカイエタン・カエタノビッチ(フォード・フィエスタR5)は5番手となっている。

 プジョーラリーアカデミーのホセ・マリア・ロペスがプジョー208 T16 R5での初のターマックラリーにもかかわらず6番手、ポーランドチャンピオンのグジェゴシュ・グジェブ(シュコダ・ファビアR5)が7番手、ERC初挑戦の地元期待の若手スライェン・ペルニーア(ヒュンダイi20 R5)が8番手、ERCで3度の優勝経験をもつブライアン・ブフィエ(フォード・フィエスタR5)は9番手となっている。また、開幕戦で優勝しているブルーノ・マガラエス(シュコダ・ファビアR5)は12番手となっている。

 ラリー・イスラス・カナリアスのレグ1は金曜日の朝10時48分(現地時間)に行われる25.13kmのサンマテオのステージからスタートする。