ERC2017/08/26

ルクヤヌク、ERCチェコの予選ステージで最速

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 ヨーロッパ・ラリー選手権(ERC)第6戦バルム・チェコ・ラリー・ズリンの予選ステージが25日金曜日に行われ、ロシアのアレクセイ・ルクヤヌク(フォード・フィエスタR5)が、地元のヒーロー、ヤン・コペツキ(シュコダ・ファビアR5)に0.5秒以上の差をつける2分43.366秒のトップタイムをマークした。

 バルム・チェコ・ラリーは金曜日の朝、ズリン郊外の4.55kmのズルタワのステージで行われたフリープラクティスから、昨年の最終ステージまでコンマ数秒での優勝争いを演じたルクヤヌクとコペツキが一年前のバトルの再現をするかのように激しく攻め合うことになった。

 このラリーで6度目の勝利を狙うチェコ・チャンピオンのコペツキは1回目の走行でルクヤヌクに対して0.4秒差をつけるトップタイムも、2回目の走行ではなんとルクヤヌクが1.6秒のタイム差をつけて逆転することになる。

 3回目の走行がレグ1のスタート順を決める予選ステージとなるが、コペツキが意地の走りを見せるもパンクしたと感じてペースダウン、ルクヤヌクが2番手のコペツキに対して0.512秒差をつけるトップタイムを奪い、復帰後の初勝利にむけて力強いスタートを切った。

「最大限に攻めたわけではないので少し驚いている。でも慎重になるように行ったわりには悪いタイムではなかったね」とルクヤヌクはいつものように自信の笑みをみせた。

 過去7度チェコ王者に輝いているヴァーツラフ・ペッシ(フォード・フィエスタR5)が3番手で続いたものの、3.09秒も引き離されることになり、ポーランドのカイエタン・カイエタノビッチ(フォード・フィエスタR5)が4番手タイムで続くことになった。

 昨年のチェコで2位となった地元のトーマス・コストカ(シュコダ・ファビアR5)が5番手、プジョー・ラリーアカデミーのホセ・スアレス(プジョー208T16 R5)が6番手タイムでERCジュニアU28のトップとなっている。

 選手権2位につけるブルーノ・マガラエス(シュコダ・ファビアR5)は4.58秒差の9番手タイムとタイムが伸びず、パンクに見舞われたマリヤン・グリーベル(シュコダ・ファビアR5)は14位と出遅れてしまった。

 また、ERCジュニアU27はフィンランドのヤリ・フットネン(オペル・アダムR2)がトップタイムとなっている。

 予選ステージでトップタイムを奪ったルクヤヌクはズリンで行われたスタートセレモニーでオープニングレグを一番手でスタートすることを選択、コペツキが2番手のポジションでのスタートを選んでいる。