ERC2018/09/22

ルクヤヌク、ERCポーランドのSS1をリード

(c)ERC

 FIAヨーロッパ・ラリー選手権(ERC)第7戦ラリー・ポーランドが金曜日夕方に行われたミコワイキ・アリーナのスーパーSSで開幕、ロシアン・パフォーマンス・モータースポーツのアレクセイ・ルクヤヌク(フォード・フィエスタR5)が1分48.7秒のトップタイムでラリーをリードすることになった。

 昨年までWRCの一戦として開催されてきたラリー・ポーランドは、一年前とまったく同じくミコワイキのアスファルトとグラベルのミックスステージで始まることになった。ルクヤヌクは、2台併走で争われる2.50kmのこのステージでトップタイムをマーク、ハンガリーのノルベルト・ヘルツィヒ(シュコダ・ファビアR5)が0.6秒差の2番手、地元ポーランドのウーカシュ・ピニオージェック(シュコダ・ファビアR5)が0.8秒差の3番手で続く展開だ。

 すでにポイントのうえではERCチャンピオンを決めているルクヤヌクは、スタート前に行われた記者会見でタイトルのためにスピードを押さえてきた今季は退屈だったと明かし、このポーランドではフルアタックで攻めるつもりだと語ったが、その言葉どおりにこのスーパーSSでも豪快な走りを披露した。

「計算によれば、僕らはすでにチャンピオンのようなので、これ以上の1ポイントも必要じゃないんだ。だから、この週末はフラットアウトで行くよ!」とルクヤヌクは語った。

「今年はチャンピオンシップにために無理せずに走ったので退屈だったよ! でも、それを行う必要があり、本当にそうすることが重要であることがわかったんだ。ここにブルーノ(・マガラエス)がいないのが残念だ、そして選手権の戦いはもう終わった。明日からはやっと全開で走るチャンスがやってきたよ! 僕の計画は死にものぐるいでプッシュして、それを最後まで続けることだ!」

 ルクヤヌクから1.1秒差の4位にはヒュンダイ・モータースポーツの育成プログラムで走るフィンランドのヤリ・フットゥネン(ヒュンダイi20 R5)、彼から0.1秒遅れの5位にはニコライ・グリアジン(シュコダ・ファビアR5)と地元のポーランドのグジェゴシュ・グジェブ(シュコダ・ファビアR5)が同タイムで続き、ERCジュニアU28をリードするファビアン・クライム(シュコダ・ファビアR5)も7位につけることになった。

 また、ERCジュニアU28は予選トップのスペインのエフレン・ヤレナ(プジョー208 R2)がここでも速さをみせてラリーをリード、0.7秒差で選手権リーダーのマルティンシュ・セスクス(オペル・アダムR2)が続いている。

 明日の土曜日は、昨年のWRCでパワーステージが行われたパプロツキ(15.22km)から始まる8SS/114.52kmで争われる。