WORLDWIDE2018/07/10

ロッセル、プジョー208カップで開幕から4連勝

(c)Peugeot

 23歳のヨアン・ロッセルは、2018年のプジョー208カップで開幕から4戦連勝を飾って王座にむけて独走している。シーズンで4連勝を達成したのは、2007年のセバスチャン・オジエ以来となる。

 プジョー208R2のワンメイクで争われるプジョー208カップ。その第4戦は、フランス選手権ラリー・アヴェイロン・ルーエルゲでの併催となり、金曜日の初日は雨上がりの難しい条件でのスタートとなった。ユーゴ・マルガイアンとカール-アレクサンドレ・ピニエロの激しいトップ争いとなり、サラザン・モータースポーツのロッセルは10.8秒差の3位につけることになった。

 しかし、若いマルガイアンは最終日にミスを重ねて3位に後退、ロッセルはじょじょに追い上げ、ついに最終ステージを前にピニエロに0.4秒差まで迫ることになった。残されたのはわずか1.42kmのショートステージだが、ここでピニエロが痛恨のミスを犯して右リヤホイールを破損、ロッセルが逆転で4連勝を飾ることになった。
 
「これまでのところ、シーズンはかなりうまくいっている! サラザン・モータースポーツという素晴らしいチームのおかげだよ。この勝利は僕にとっても最も難しい勝利だった。最後のステージを前にカールまで0.4秒差まで迫ることができたが、彼がミスしなければ抜くことができるかどうかはわからないくらいギリギリだった。4勝目は素晴らしいよ」とロッセルは語っている。

 プジョー208カップは今季残すところあと3戦となり、ロッセルはあと2戦でポイントを獲得できるが、シリーズ2位のマルガイアンに対してすでに43ポイントをリードしているため、早ければ9月6〜8日に行われる次戦のラリー・モンブランで王座が決まるかもしれない。

 208ラリーカップは、プジョースポールがジュニア支援を目的として運営を行うワンメイクシリーズで、以前にはプジョー・チャレンジ、ボラン・プジョーと呼ばれていた時代もある。2007年にボラン・プジョーで王座に輝いたセバスチャン・オジエをはじめとして、多くの若手ドライバーにステップアップするチャンスが与えられてきたが、今年のプジョー208ラリーカップ王者には、2019年のフランス・ラリー選手権にシトロエンC3 R5でフル参戦できるチャンスが贈られる。