WRC2018/07/11

ロヴァンペラ、「母国WRC初参戦は特別な気分」

(c)Skoda

 世界ラリー選手権は今月末、ラリーの聖地と言われるフィンランドにやってくる。ここはシュコダ・モータースポーツの最年少ドライバー、カッレ・ロヴァンペラの母国でもある。

 2000年10月1日生まれのカッレはまだ18歳にもなっていない。にもかかわらず、彼のラリーでのキャリアはすでに5年におよんでいる。元ラリードライバーのハリ・ロバンペラの息子である彼は、子どもの頃からユヴァスキラの自宅近くの凍結した道路や森林道で走り始.めており、スカンジナビアの本格的なドライビングスタイルを学んできた。

 2017年の終盤、彼はウェールズ・ラリーGBでWRC2に初参戦、その後オーストラリアでWRC2初勝利を記録することになった。そして2018年シーズンの開始から彼はシュコダ・モータースポーツのワークスチームの一員として参戦している。今年のラリー・フィンランドはカッレにとっては母国で初めて迎えるWRC2のイベントとなる。

 母国デビューを前にしたロヴァンペラにシュコダ・モータースポーツが直撃、今度のラリーについてどう思っているのかインタビューを行った。

―このラリーのために国に帰ってくるのはどんな気持ちですか? あなたにとって特別なことですか?

カッレ:「僕にとっては自分の国でドライブできるというのは本当に特別なことだ。僕が初めてクルマのドライブを経験したのはここだからね、それでも、フィンランドと比べても良く似たグラベルの道がある国、ラトビアでは、公道でのドライビング・ライセンスがなくてもラリーには参戦することが許可されたんだ。そして今年ワークスのシュコダ・ファビアR5をラリー・フィンランドでドライブできるというのは本当に特別なことだよ」

―このラリーのためにクルマのセッティングについて何か特別なことはありますか?

カッレ:「プレイベント・テストもとても順調だったし、クルマのセッティングに関してはとても自信を持っているよ。フィンランドでは、クルマが安定していてハイスピードなコーナーや特大ジャンプでのコントロールのしやすさが非情に重要になってくる」

―ジャンプは、あなたは好きですか? 

カッレ:「もちろん、大好きだよ。だけど、クルマのセッティングにおいて課題となってくるのが、ホイールをなるべき地面に接地させた状態を保って、クルマに可能な限りトラクションを得られるように、サスペンションを調整していくというところにある。全輪が宙に浮いた状態では加速ができないからね。最終ステージのフィニッシュは主催者曰く『怪物級のジャンプ』が目玉になっているって聞いているよ。どうなるのか楽しみだね」