進化を続ける16歳のカッレ・ロヴァンペラは、先週末のラリー・サレントにおいてイタリア選手権で初のベストタイムを獲得した。
ラトビア選手権にはシュコダ・ファビアR5で参戦しているロヴァンペラは、5月末のラリー・タルシでは最終ステージのスタートでエンストにより0.74秒差の2位に終わっている。
彼はマシンをプジョー208 T16にスイッチして先週末はイタリア選手権のラリー・サレントに出場、毎戦ごとに異なるマシンでラリーをスタートし、しかもグラベルから苦手なターマックのラリーとなったが、オープニングSSでいきなりコースオフ、ステージの復帰に9分もかかって31位からのスタートとなってしまった。
ロヴァンペラは交換したスペアタイヤがレインタイヤだったという不運もあり、土曜日の朝のループを終えて、首位のパオロ・アンドレウッチ(プジョー208 T16 R5)からは10分56秒遅れとなってしまったが、それでも彼はこの日の最終ステージではイタリア選手権で初のベストタイムを刻み、最終日の6ステージではすべてトップ4以内のタイムを並べて7位でフィニッシュすることになった。
「最初のステージでいきなりレーシングラインに石が出ていてクラッシュすることになったが、どうにかタイヤの変更だけでステージに戻ることができた。そのあとの2つのステージではドライコンディションでレインタイヤで走らなければならなかったのでさらに遅れたが、どうにかサービスで完全に修理することができたんだ」
「ランチのあとリズムを取り戻すのに時間がすこしかかったが、どうにかいいペースを見つけることが出来たのでイタリア選手権で初のベストタイムを獲得することができた!」
「最終日はとても難しいターマックステージでトラブルに見舞われないようにして、イタリアのターマックでの経験を積むことを目標にした。クリーンに走りきり、しかもどんどんペースを上げることができて、僕が願っていたペースにとても近いタイムに迫ることもできたよ!」
ラリー・サレントでは14ステージのうち12SSでトップタイムを奪ったアンドレウッチが独走勝利、2位にはシモーネ・カンペデッリ(フォード・フィエスタR5)が続いている。
なお、ロヴァンペラは来週末、ふたたびファビアR5にマシンをスイッチして今季2戦目のフィンランド選手権のOKアウト・ラリーに挑むことになっている。