WRC2019/03/22

ロヴァンペラ、スノーボーダーと氷上コラボ

(c)Pasi Salminen/Red Bull Content Pool

(c)Pasi Salminen/Red Bull Content Pool

 シュコダ・モータースポーツのカッレ・ロヴァンペラは、スノーとアイスの上を速くドライブすることには慣れっ子だが、まるでマリンレジャーのウェイクボードのようにスノーボーダーをひっぱりながら氷上をドリフトするのはいつも以上にスリリングな経験となったはずだ。

 ロヴァンペラとフィンランド出身のプロスノーボーダーのエーロ・エッタラは、ラップランドのクーサモにあるユハ・カンクネンが運営するドライビングアカデミーのアイスロードでスタントを経験した。

「非常にソフトに制御された動きである必要があった。僕は突然動いたり、余分に動かないよう集中しなければならなかった」とロヴァンペラはこの挑戦について語った。

 ロヴァンペラのマシンには、適度なダンスが楽しめるように北欧のウィンターラリー用のスタッドタイヤではなく、ラリー・モンテカルロ仕様のスタッドタイヤが装着された。

「僕たちはあまりグリップがないほうがよかったんだ。ラリーのスタッドでは撮影したいくつかのシーンで問題になっただろう。氷上のコースでラリーカーをドライブすることは、ある種のダンスと言ってもいい。無心にドライブし、したいことはほとんど思い通りにできる」

 ロヴァンペラ自身もスキーとスノーボードの経験が豊富だが、34歳のX Gamesのゴールドメダリストと役割を入れ替えることは望んでいない。「エーロ(・エッタラ)のライディングは非常にクールで、自分の目でそれを目撃することができてとても楽しかった。僕のスノーボードのスキルは、彼がしていることの足元にも及ばないよ」と彼は笑った。

 エッタラはスタントが始まったとき、緊張したことを認めた。「もちろん最初はラリーカーにぶら下がることが怖かった。カッレが時速200kmまでスピードを上げないか、もしそうなったら僕は腕を失うんじゃないかと心配だった」と彼は笑いながら語った。「しかし、最終的には自分のボードの先をタイヤから十分に離しておく必要があることを常に意識しながらウインドウからぶら下がることが最も怖かった」

 スノーボードを終えた後、エッタラはロヴァンペラのフラットアウトライドに同乗した。「ラリーカーがあれほどうまくコントロールできるなんて!カッレと同じマシンに乗って彼がドライブするのを見て驚いた。あのジャンプにはびっくりしたよ」と彼は付け加えた。

 ロヴァンペラとエッタラが氷上で繰り広げた刺激的なビデオは、wrc.comのアカウントでも公開されている。ただし、これらのスタントを決して真似してみないこと!