WORLDWIDE2017/03/19

ロヴァンペラ、タイヤを失ってリタイア

(c)Kalle Rovanpera Racing

 ラリー・イル・チョッコの二日目、16歳のカッレ・ロヴァンペラは、サスペンションを破損してリタイア、イタリア・ラリー選手権へのデビュー戦は厳しい洗礼を受けることになった。

 イタリア選手権開幕戦のラリー・イル・チョッコは17日のナイトステージで開幕、プジョー・イタリアのプジョー208T16 R5を駆るロヴァンペラは、オープニングSSを7番手タイムでスタートしていた。

 土曜日から始まったトスカーナの本格的なターマックステージで、ロヴァンペラはSS2では9番手タイムと出遅れたが、SS3では6番手タイムを出すなどじょじょにペースを掴むかにも見えたが、この日5つめのステージとなるSS6で石の壁に左リヤタイヤをヒット、サスペンションを破損してしまう。彼はSS7では完全にタイヤを失って11分あまりをロス、サービスを目指したもののロードセクションでリタイアとなっている。

 レグ1を終えて総合トップに立ったのはプジョー・イタリアのパオロ・アンドレウッチ(プジョー208T16 R5)。金曜日のナイトステージでのミスによって12番手タイムでスタートした彼は、SS5でシモーネ・カンペデッリ(フォード・フィエスタR5)を逆転に成功、この日行われた12SSのうち8ステージを制して独走するかにも見えたが、終盤のメカニカルトラブルでリードは3.4秒となっている。

 シュコダ・イタリアのウンベルト・スキャンドラ(シュコダ・ファビアR5)は3位につけていたものの、タイムコントロールへの早着ミスを犯して4位に後退。アンドレア・ヌチータ(シュコダ・ファビアR5)は3位に浮上したものの、彼もまたトランスミッションに問題を抱えて8位まで後退してしまった。

 TOYOTA GAZOO Racingラリーチャレンジプログラム・ドライバーの勝田貴元(フォード・フィエスタR2)はSS8のクラス2番手タイムで3位へ浮上、SS11でもふたたび2番手タイムを獲得してトップ3をめぐる激しいバトルを演じていたもののゴールを目前にしたSS12でインカットした際に2本をパンク、スペアが1本だったのでステージをゴール後にリタイアを決意した。

 また、クラス8位と出遅れていた新井大輝(フォード・フィエスタR2)も午後のループではペースをアップ、4番手タイムを連続して奪って総合21位(クラス6位)まで順位を上げてきた。