WRC2017/04/04

ロヴァンペラ、ラリーGBでWRCデビューを検討

(c)ACI Sport

 カッレ・ロヴァンペラのマネージメントを行うティモ・ヨウキは、ロヴァンペラが17歳になるのを待って10月のラリーGBでWRCデビューさせることを検討していることを認めた。

 現在16歳のロヴァンペラは、フィンランドASNのAKKモータースポーツの特例によってすでに2月のフィンランド選手権でデビューして優勝を飾っており、それに続くようにイタリア・モータースポーツ連盟のACIスポルトが彼のイタリア選手権参戦を特別に認めている。

 10月1日に17歳になるロヴァンペラは、17歳でのライセンスを認めているイギリス国内のラリーへの出場が可能となるため、10月27〜29日に開催されるラリーGBへの出場は理論的には可能となる。これは2002年にヤリ-マティ・ラトバラが17歳になって半年後に行われたラリーGBでWRCデビューしたこととまったく同じことだ。

「GBについては話し合ってきた。イギリスではドライビングライセンスが切り替えられるので走ることが可能となる。しかし、それは可能性であり、ゴールはまだ遠いよ」とヨウキは語っている。

「カッレがイギリスでドライブするとしたらWRC2カテゴリー、あるいはR5クラスの可能性がある。WRC2でのシリーズを追うわけではないので、その参戦はかならずしも意味があるわけではない」

 イタリア選手権へプジョーイタリアからの参戦が決まった際、カッレは夏にはフィンランドで走りたいと語ったことから、7月末のラリー・フィンランドに出場する可能性があると噂されてきた。ヨウキはこの情報を完全否定してはいないものの、いまは現実として考えてないようにも見える。

「カッレはがフィンランドを走るのを認められたのは国内の選手権だけとなる。つまり世界選手権に国内カテゴリーの参戦が認められるなら出場は可能になる」

 ヨウキは、カッレがイタリアのターマックで苦戦していることについて、いまは学びの途中なのでまったく問題ではないと語っている。

「ターマックは世界選手権のグラベルよりずっと難しいことがわかっているので練習している。苦戦するのは当然のことだ。狭いターマックの山岳ステージでのペースノートも、グラベルとは完全に異なっているからね」