WORLDWIDE2017/02/19

ロヴァンペラ、母国戦衝撃のデビューウィン

(c)kalle Rovanpera Racing

 フィンランド・ラリー選手権第2戦ヴァークナ・ラリーで16歳のカッレ・ロヴァンペラが衝撃的な勝利を飾った。もちろんフィンランド選手権では史上最年少ウィナーの誕生だ。

 フィンランド国内では18歳になるまでドライビングライセンスを取得できないものの、フィンランド・モータースポーツ連盟のAKKモータースポーツは今月、カッレがフィンランド国内で競技に参戦をすることを特例で認めていた。

 カッレは、世界が注目するなか、第2戦ヴァークナ・ラリーで母国フィンランド国内デビュー、17日金曜日に行われた2つのナイトステージをいきなり連続してベストタイムで発進、12.6秒差をつけてラリーをリードすることになった。しかし、カッレは土曜日朝のオープニングSSでパンク、31秒を失い、3位に後退、開幕戦アークティック・ラップランド・ラリーで選手権初優勝を飾ったテーム・アスンマー(シュコダ・ファビアR5)が首位に立つことになる。

 だが、カッレはSS4から猛チャージを開始、SS5でアスンマーを捕らえて同タイムで首位に並ぶことになる。アスンマーもSS6、7と連続してベストタイムで反撃するも、カッレはSS8でラトビア・チャンピオンの意地をみせるベストタイムで逆転、最終ステージでも6つめとなるベストタイムを奪い、アスンマーに10.5秒差をつけてフィンランド選手権初優勝を飾ることになった。

「朝の最初のステージは予想通りにトリッキーな展開になったよ。短いロードセクションで始まったこのステージでパンクしてしまい、31.2秒を失ってアスンマーにリードを奪われることになってしまったんだ。けれど、初めてのフィンランド選手権に勝てたことは本当に素晴らしい気持ちだよ」とカッレは語った。

 フィンランドチャンピオンに10回輝いているベテランのユハ・サロ(プジョー208T16 R5)は1分3秒遅れの3位に終わったものの、若いウィナーの誕生を心から喜んでいた。「彼との戦いは厳しかったよ。しかし、あまり人気がなかったフィンランドのラリーなのに、いまは沿道にはたくさんの観客が見てくれている。カッレがそういった関心をこのシリーズに呼んでくれたことは素晴らしいことだ」

 また、TOYOTA GAZOO Racingラリーチャレンジプログラムの育成コドライバーの足立さやかもヤルコ・ニカラとのコンビ2戦目を迎えることになった。スバル・インプレッサWRX STIを駆るニカラは初日をカッレに続いて2位で折り返したものの、R5勢に抜かれて4位で第2戦を終えることをになった。