WRC2020/02/18

ロヴァンペラ、19歳で史上最年少ポディウム達成

(c)Toyota

 ラリー・スウェーデンの最終日、カッレ・ロヴァンペラが6度のワールドチャンピオンであるセバスチャン・オジエを破って初のポディウムに立ったことは衝撃的な事件だった。ロヴァンペラはこれまでロシアのエフゲニー・ノビコフ(2012年ラリー・デ・ポルトガル)がもっていた21歳6カ月という史上最年少のポディウム記録を塗り替え、19歳4カ月という新記録を樹立することになった。

 オジエとロヴァンペラの3位をめぐるポジション争いは土曜日以降のスウェーデンのもう一つのハイライトだった。二人は逆転に次ぐ逆転でポジションを入れ替え、オジエが0.5秒をリードして最終日を迎えることになった。

 リケナスのステージは、大雨によってかすかに残っていたアイスが溶け始めて川になり、序盤のセクションは完全にグラベルが露出してウェールズのような様相を呈していた。選手権を狙うオジエと、失うものがあまりないロヴァンペラではこのステージへ向かうアプローチもかなり異なったものだったことはたしかだが、3.4秒差でロヴァンペラがワールドチャンピオンを打ち破った衝撃は大きかった。

「本当に嬉しいよ。これまでのステージの中でも僕のベストな走りだった。今日は相当厳しい状況だったけど、グラベルセクションでかなりクリーンに走れたと感じたから、スノーではプッシュした、その成果が出た」とロヴァンペラは語った。

「クルマに乗っている感触はかなりいいものだったし、そんなに限界まで行っている感じがしない。クルマをストールさせるミスがいくつかあったけど、それも新しいクルマで僕が学んでいく必要があることだ。」

 WRCの最年少優勝記録は、ヤリ-マティ・ラトバラがもつ22歳10カ月の記録だ。このレコードを破ることができるか聞かれたロヴァンペラは、もちろんトライしてみると答えている。

「もちろん挑戦はしたいと思う、その年齢に達するまだまだ時間があるからね」