WRC2022/11/30

ロヴァンペラ「2023年の選手権はタイトになる」

(c)Toyota

 2022年の世界ラリー選手権王者のカッレ・ロヴァンペラは、来シーズンはヒョンデやMスポーツ・フォードのライバルたちがさらにトヨタに接近してくることを予想していると語っている。

 ロヴァンペラは、シーズン前半を通して圧倒的パフォーマンスを展開し、2つのラリーを残して今年の王座を確定させ、WRC史上最年少チャンピオンに輝いている。

 今季スタートに出遅れたヒョンデは、i20 N Rally2のポテンシャルを発揮し始めると、その遅れ取り戻し、最終的に5勝を積み上げてシーズンを締め括ることになった。その後半戦のパフォーマンスこそが、ロヴァンペラにとっては気になるところである。

 開幕からの7戦で5勝を挙げているロヴァンペラは、一時83ポイントの大量リードを奪ったが、その後の6戦でヒョンデがテンポを上げていくと、彼のアドバンテージも33ポイント削られている。

「来年はもっともっと接近した戦いになると思う」と、20年ぶりのフィンランド人王者としても君臨することになったロヴァンペラは語っている。

「僕たちはいい形で今シーズンのスタートを切ることができたし、GRヤリスは新しいレギュレーションに対応し、本当に良く機能していたけど、他チームが強さを発揮しているのも目の当たりにしてきた」

 全3チームが、ハイブリッドエンジンを搭載したRally1カーの1年目を踏まえ、ドライバーズラインナップと技術的な見直しを行い、2023年に臨むことになる。

「戦っていくためには僕たちは再びステップアップが必要だ。チームもそれを分かっているし、僕たちにもやるべきことがある、それも皆が良く分かっている。もっと良くしていけるとこがあるし、それをしっかりとやっていけるはずだ」とロヴァンペラは付け加えている。