WRC2019/08/05

ロヴァンペラがWRC2プロで完全勝利、全SSを制覇

(c)Skoda

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 シュコダ・モータースポーツのカッレ・ロヴァンペラ(シュコダ・ファビアR5エボ)はラリー・フィンランドにおいてWRC2プロ選手権で今季4勝目を達成することになった。彼は、4日間にわたって行われたフィンランドで23ステージすべてにおいてステージ勝利を獲得、母国ラウンドで完全勝利を飾ることになった。

 4分14.2秒の大量リードで日曜日の最終レグを迎えたロヴァンペラは、最終日の4つのステージも制して、Mスポーツ・フォードのエリック・カミリー(フォード・フィエスタR5 Mk2)に4分47秒差をつけて優勝を飾っている。

「素晴らしいフィーリングだね。それぞれのステージを本当にいいペースで走れて、ここではターマックのステージでも勝つことができた」とロヴァンペラは語っている。

 新しいフィエスタR5 Mk2のWRCデビューに臨んだカミリーにとっては歯がゆい週末になったが、「クルマからいろいろな情報を収集することができたと思う」と語り、最後まで走りきるという役目を果たしたことに満足した様子をみせていた。

 いっぽう、プライベーターのためのWRC2カテゴリーは、ロシアのニコライ・グリアジン(シュコダ・ファビアR5)が、ヤリ・フットゥネン(ヒュンダイi20 R5)の追撃から逃げ切って記念すべき初優勝を飾っている。

 土曜日の最終ステージでそれまでラリーをリードしてきたピエール-ルイ・ルベー(シュコダ・ファビアR5エボ)がクラッシュに見舞われたあと、グリアジンは首位に浮上、しかしわずか12.1秒後方にはフットゥネンがぴたりと続いており、最終日は二人の対決となったが、グリアジンが最終ステージでコースオフしそうになりながらも見事に逃げ切ってみsた。

「最後のステージではいくつかの問題があったが、この勝利をうまく管理できた。フィンランドで初めて勝利できたことは本当に素晴らしいことだ。それは僕にとって大きな経験になるはずだ。チームに感謝するとともに僕たちを応援しにロシアからきたファンのみんなにありがとうと言いたいよ」


 世界ラリークロス選手権で2年連続チャンピオンに輝いたヨハン・クリストファーソン(フォルクスワーゲン・ポロGTI R5)がフットゥネンから2分近く遅れたものの初の表彰台を達成、ラリー2で最終日にリスタートしたルベーは4位でフィニッシュ、ここを欠場している選手権リーダーであるベニート・グエラを逆転することは叶わなかったが、今回優勝したグリアジンとともに6ポイント差で選手権2位で並ぶことになった。