WORLDWIDE2021/08/06

ローブ、エレナと306マキシでモンブランに参戦

(c)Sebastien Loeb Racing

 来月開催されるラリー・モンブランは、フランスのラリーファンにとっては見逃せない一戦になるだろう。セバスチャン・ローブ・レーシングは、9月3〜4日にフランス選手権第4戦として行われるラリー・モンブランにセバスチャン・ローブがダニエル・エレナとともにプジョー306マキシで参戦することを発表した。二人は、ダカール・ラリーにおいてコンビを解消することを3月に発表しており、それ以来、初めて一緒にラリーを戦うことになる。

 さらにセバスチャン・ローブ・レーシングからの驚くべき発表はこれだけにとどまらず、WRCで4勝を飾ってるフランソワ・デルクールがプジョー306マキシを駆ってローブのチームメイトとしてラリー・モンブランに出場するというさらなるサプライズをファンにもたらした。

 ローブとエレナは、世界ラリー選手権では9つのドライバーズタイトルと79勝を獲得し、最も成功したクルーとなったが、今年初めのダカール・ラリーで経験した試練によって、2人は23年間にわたるコンビを解消している。

 ローブは、来年のダカールをともに戦う新しいナビゲーターであるファビアン・ルルカンとバハ・エスパーニャ・アラゴンに参戦しており、優勝を目指して快調な走りを続けていたが、最終ステージでのトラブルにより11分遅れの7位に終わっている。

 ローブがラリーを走るのは、彼にとって最後のWRCとなった昨年のラリー・トルコ以来となり、エレナが1月のダカール以来、コドライバーズシートに戻ることになる。

 ローブは、2017年にラリー・デュ・ヴァールにもプジョー306マキシで参戦しており、1997年のデルクール以来、20年ぶりにこのマシンにフランス選手権の勝利をもたらすかに見えたが、フィニッシュまで残り2つのステージでエンジンブローに見舞われてマシンをストップすることになった。

 セバスチャン・ローブ・レーシングは、今回のラリー・モンブランにはローブとともにプジョー306マキシが全盛期を誇った1996年から1997年までこのマシンを駆っていたフランスのラリー界のレジェンドであるデレクールとの2台体制で挑む。この306マキシで当時、フランス選手権で3勝を飾っているデルクールは、ジャン-ルドルフ・ギゴネと組んで今季2度目のラリー参戦を果たす。デルクールは、アルピーヌA110ラリーRGTで、フランスのターマックの開幕戦であるラリー・ル・トゥーケに出場したが、マシントラブルでリタイアとなっている。