WORLDWIDE2017/11/27

ローブ、エンジン破損で306マキシでの勝利ならず

(c)SebastienLoeb Racing

 フランス選手権最終戦のラリー・デュ・ヴァールで、1997年のフランソワ・デルクール以来、20年ぶりにプジョー306マキシの勝利が実現するかに見えたが、セバスチャン・ローブはフィニッシュまで残り2つのステージでエンジンブローに見舞われてマシンをストップすることになった。

 ローブ・レーシングのプジョー306マキシを駆ったローブは土曜日の朝から首位に立ったが、上り坂のバンピーなステージに苦戦、レグ1を終えて16.7秒差の2位につけることになった。しかし、彼は最終日のオープニングSSで首位のデビッド・サラノン(フォード・フィエスタRS WRC)を2.9秒上回り、さらに続くSS12ではギヤボックスの問題に苦しむサラノンを9秒近く上回るベストタイムを奪って首位奪還まで4.9秒差まで迫ることになった。

 しかし、SS13でローブのエンジンは突然ブロー、白煙を上げながらマシンをゆっくり止めることになった。

「突然の出来事だった。僕らは大きなノイズを聞き、そしてエンジンが止まった、完全に壊れていたんだ。このようなことはよくあることだ。何も特別なものではない。僕らは今朝、接近できたので、強くプッシュした。我々は勝利をしたいと思っていたが、ダニエル(・エレナ)が指摘したように、それは13番目のステージで起こったよ」

 サラノンにとっては2015年以来2度目のラリー・デュ・ヴァールの勝利となり、昨年のフランス・チャンピオンであるシルバン・ミシェル(シュコダ・ファビアR5)が2位でフィニッシュ、前戦ラリー・セベンヌの勝者であるヨアン・ロッセル(ヒュンダイi20 R5)が3位のポディウムに立つことになった。