セバスチャン・ローブは、ラリー・スウェーデンのラインナップ変更は自ら決断したことだと説明した。
ローブは今季もヒュンダイ・モータースポーツから6戦に参戦する契約をもち、先週末のラリー・モンテカルロのあと次戦はラリー・スウェーデンへの参戦が予定されていた。しかし、ヒュンダイは次戦のマニュファクチャラー・ノミネートドライバーの登録締切日だった月曜日、ローブとダニエル・エレナの代役としてクレイグ・ブリーンとポール・ネーグルを起用したことを発表、走行順を考慮してベストな結果を目指した変更だと説明していた。
ローブはモンテカルロの最終日を4位でスタートしたが、マシンをスライドさせてコースオフ、1本しかスペアタイヤをもたないにもかかわらずにタイヤを交換する羽目になったため、エサペッカ・ラッピとカッレ・ロヴァンペラに相次いでポジションを奪われて最終的に6位でフィニッシュすることになった。
ローブは、モンテカルロをゴールしたその夜、チームディレクターのアンドレア・アダモと週末のパフォーマンスについての話し合いを行ったと語った。
「モンテカルロは厳しいラリーになった。2日目までは順調に進んだが、そのあとは僕らが思い描いていた結果にはならなかった」とローブはフランスメディアのエキップの取材に応えた。
「アンドレアは僕のモンテカルロのパフォーマンスについて何かの問題があったのか聞く必要があった。そして、日曜日の夕方、彼はそのことを僕に訊ね、そしてスウェーデンをスタートしたいかどうか聞いてきた。彼は決定を下すのは僕だと言ったが、ラインアップを変更する期限は月曜日に締切になるので、それはスピーディに決断しなければならなかった。僕はその決定について、20秒以上考えることはなかった」
ローブはかつてターマックのパフォーマンスについては無敵だと評されたことがあった。彼は今年もi20クーペWRCでペースをみせることを望まれていたが、チームの「ブレーキ」になることは望んでないと語った。
「人々はチームが僕を解雇したと言って過剰に反応することはわかっていた。しかし、スウェーデンには行く気にはなれなかった」とローブは語った。
「モンテのパフォーマンス、そしてスカンジナビアの森がひどいコンディションにあることもあって、僕には行くことへ強い気持ちになれなかったが、チームのほかのドライバーのほうが間違いなく強い気持ちだろうからね」
ローブは今季のプログラムについても見直すべきだと考えている。
「今季の参戦プログラムについてもグラベルラウンドを再考するつもりだ。ターマックではi20と僕のパッケージではうまく機能しないことは明らかだからね」