Raid2017/07/11

ローブ、ステージ勝利で首位に浮上

(c)Peugeot

 シルクウェイ・ラリーは3日目が終了し、プジョーの「ドリームチーム」のドライバーが総合順位でトップ3を独占、他の選手との差をさらに拡大している。新しいプジョーDKR マキシを駆るセバスチャン・ローブとダニエル・エレナのペアは、今日の複雑なステージを勝利して再び総合首位についた。ステファン・ペテランセルとジャン・ポール・コレットは2位でフィニッシュした。シリル・デプレとデヴィット・カステラのペアはトラブルを抱えたものの、総合3位を維持している。

 シルクウェイ・ラリーの第3ステージは、これまでの2つの短いステージとコンディションは大きく異なり、乾燥した気候の中、広大なグラベル路と芝生を走る329kmのロングステージだ。ドライバーたちは3時間以上を時速200kmの超高速でドライブするため、精神的にも肉体的にも耐久ステージとなる。

 昨年のシルクウェイ・ラリー王者のデプレがトラブルを抱えたものの、前日に続き、総合トップ3をプジョー勢が占めた。ローブはスタート直後から激しくプッシュし、チームメイトのペテランセルにこのステージで4分34秒、総合で3分15秒の差をつけてふたたび首位に立った。

 デプレはステージの中間ポイントまであと数kmの地点で、小さなナビゲーションミスをしてディッチに嵌まり、そこで12分失った。その結果、今日のステージではプジョーがトップ3独占とはいかなかったが、デプレは総合3位を維持し、4位に21分の大差をつけている。

「トリッキーな一日だったが、僕たちにとっては上手くいった。僕たちは3番手でスタートし、約50km地点でシリルを追い抜き、約125km地点でステファンを抜いたので、そのあとは一番だった。ダニエルの仕事は本当に素晴らしかった。ナビゲーションは非常に複雑だったが、大きなミスは皆無だった。僕たちは今日は大きな問題もなく、プジョーDKR マキシも完璧だった。ラリーレイドの良い経験が積めた」とローブは語った。

 明日のステージは、コスタネイからカザフスタンのアスタナまで908.8 km、競技区間は373.22kmの超ロングステージだ。選手は高速なグラベル路を走行した後、大きな川に沿って移動する。342kmのロードセクションを通ってカザフスタンの首都アスタナに到着する。