Raid2020/10/02

ローブ、プロドライブ製マシンで2021年ダカールへ

(c)Prodrive/BRX

(c)BRX

 セバスチャン・ローブは、プロドライブが運営するバーレーン・レイド・エクストリーム(BRX)と契約、2021年のダカール・ラリーに復帰する。ローブはこれまでに4回にわたってダカールに参戦してきたが、いまだ勝利を経験していないことから、新たにサウジアラビアを舞台としたダカールでの勝利を目指すことになる。

 ローブは2016年から2018年までプジョー・トタルからダカールに参戦、2016年は9位、2017年はターボトラブルと終盤のパンクのために惜しくも2位、2018年は2位を走行中にダニエル・エレナの負傷によって棄権。初めてプライベーターとして出場した2019年には3位でフィニッシュ、これまでに2度の表彰台を経験している。

 今季はラリー・モンテカルロへの出場のためサウジアラビアでの初開催となったダカールを欠場したものの、来季は2014年のウィナーであるナニ・ローマととともにBRXチームからダカールに挑み、最上位のT1カテゴリーでの勝利を目指す。


「BRXは2021年のダカール・ラリーに向けて大きな野望を持っており、チームとともにこの冒険を開始できることに興奮している」とローブは語った。

「プロドライブはさまざまな分野で最高の経験をもっている。チームとしての実績、デビッド・リチャーズが打ち立てた成功の記録、バーレーンのモータースポーツの豊富な歴史など、チームの各分野には膨大な量の経験がある。こうした組み合わせに対抗するのは困難であり、来年のダカールでは優勝候補として砂丘に挑めると確信している」

 イギリスのエンジニアリング会社プロドライブは、1995年から1997年の間に3回連続でマニュファクチャラーズタイトルを獲得したことで知られており、BRXチームはバーレーン王国と同社のジョイントベンチャーとなる。

 プロドライブは2019年からBRXのダカール参戦マシンを開発しており、ローマが開発テストを担当してきた。

「BRXを代表して、セバスチャンをチームに迎えることができて興奮しているよ」とBRXチームディレクターのデビッド・リチャーズは語った。

「セバスチャンはラリーでの豊富な経験を持っており、この分野で最強のドライバーの一人であると確信している。来年のレースに向けて、今後数ヶ月間のテストで緊密に協力していくことを楽しみにしている」