WRC2019/05/10

ローブ、道幅いっぱいのトラックは避けられない

(c)Hyundai

 レッキのときに材木トラックとの接触事故に遭遇したセバスチャン・ローブは、ラリー・チリのスタートにはまったく支障はないと確約した。

 ローブにとってのラリー・チリはけっしていい始まりを迎えたわけではない。レッキ二日目の朝、トメコ地域の狭い林道でローブは道幅いっぱいになって走行してきた巨大なトラックを避けようとしたが、逃げ場がなくて接触してしまったという。

 ローブとダニエル・エレナにはケガはなく、ヒュンダイ・チームのレッキカーのBMW1シリーズは左フロントのランプやフェンダーを壊しているが、すぐにレッキを再開できたと彼は説明した。

「まずは心配をかけてしまったが、僕らは大丈夫だ。アクシデントは深刻なものではなく、僕らはすぐにレッキを再開することができた」とローブは語った。

「僕はトラックを避けようとしたがうまくいかなかった。彼は道の中央を走っており、その道は広いものとは言えなかった。ぎりぎり避けるスペースはあったが、彼が僕に気づいたときはコーナーの出口ですでに遅く、僕はどうしようもなかった。救援のクルマはそう遠くないところにいたが、僕らは30分ほどロスしてしまった」

 ローブはウェットとなったチリのシェイクダウンで1回目の走行はトップから9.7秒差、最終的には4.5秒差の8番手までタイムを伸ばすことになった。彼は6年ぶりに走ったマディなコンディションに苦しんだことを認めたが、これはこの週末に待ち受ける路面のほんの一側面にすぎないと説明した。

「僕らが最後にグラベルを走ったのは1カ月半前にわずか一日だ。シェイクダウンで、このようなまるでラリーGBのようなコースを走ったのは6年ぶりのことだ。日ごとにステージはキャラクターが異なり、あるところではニュージーランド、あるところではフィンランドにも似ている。路面はさまざまなヴァラエティに富んだものであり、総合的には興味深い週末になることを期待しているけれど、どうなるか様子を見てみるよ」

 ローブは、なぜ昨年のシトロエンより今年はヒュンダイで苦しんでいるのか聞かれて、テストの機会の少ないことだけでは状況をうまく説明できなかったようだ。

「それはうまく説明できない。シトロエンの方が簡単だったことは確かだ。それと、ドライブの機会がなく、グラベルでのテストの日もなかった。僕はシトロエンではより多くの日を過ごしているし、それに僕はシトロエンで育っているからね・・・」