WRC2019/02/11

ローブ、6年ぶりスウェーデンに向けて胸が高鳴る

(c)Hyundai

 ヒュンダイ・モータースポーツのセバスチャン・ローブは、かつて伝説的な勝利を飾ったラリー・スウェーデンに6年ぶりに帰ってくる。

 ローブはこれまでにスウェーデンには12戦出場した経験をもち、長らくスウェーデンとフィンランドのドライバーしか勝つことができなかったこのイベントの歴史において2004年にノンスカンジナビアン・ドライバーとして初めて勝利を飾っており、通算して4回目の2位を獲得した2013年が最後のスウェーデンとなっている。

 開幕戦モンテカルロを4位となり、ヒュンダイとの新しい関係をスタートしたローブは、特殊なウィンターコンディションで行われるラリー・スウェーデンへのチャレンジにむけて気持ちが高まってきていると語った。

「ラリー・モンテカルロは僕たちにとっては、特にプレイベント・テストの機会が限られていた状況にもかかわらず、ヒュンダイ・モータースポーツと築くことになった新たな関係において堅調なスタートとなった。週末を通して表彰台をめぐる戦いができたことで、またさらにそこから積み上げていくことができる」とローブは語った。

「ラリー・スウェーデンはまた全然違った挑戦になる。フルアイスの良好なコンディションと晴天になれば、シーズンの中でも最高にエキサイティングなラリーになるかもしれないし、その一方で雨が降って雪が溶け出すような状況になった場合は非常に難しくなる可能性もある。だからもちろん、良いコンディションになることを期待したい」

 ローブは先週行われたスウェーデンにむけたプレテストで、大きなクラッシュを喫しているが、幸いにもケガはなかった。彼はまだi20クーペWRCに慣れるための時間がもう少しほしいと感じているが、チームにはすっかり馴染んだと感じている。

「ラリーで速いペースを出すためには、もちろんもう少しマシンに慣れる必要があるが、それは時間が少しずつ解決してくれるだろう」とローブは語った。

「僕はチームにすでにかなり以後心地のよさを感じているし、雰囲気もとてもいいものだ。モンテのときにはタイヤチョイスをするときに淹れたてのエスプレッソを出してもらい、コクピットに着くことができたんだ! こんな快適な気分でのタイヤ交換なんてなかったよ。僕はキャリアのすべてを同じチームで長いこと経験してきたので、それを変わることを恐れていたのだが、いまはもう安心してチームに馴染んでいるよ」