WRC2022/05/27

ローブ、Mスポーツからのサファリ参戦が決定

(c)M-Sport

 9度のワールドチャンピオンであるセバスチャン・ローブは、6月23〜26日に開催されるサファリ・ラリー・ケニアにMスポーツ・フォード・ワールドラリーチームのフォード・プーマRally1で参戦する。

 ローブは1月のラリー・モンテカルロにフォード・プーマRally1で出場し、キャリア80勝目を挙げている。さらに彼は先週末のラリー・デ・ポルトガルでチームに復帰したが、金曜日にベストタイムを奪ってトップに躍りだした直後にアクシデントを引き起こしてリタイアとなっている。

 ローブは、サファリ・ラリーはMスポーツ・フォードでの3戦目のイベントとなるが、ローブはこれまでのラウンドでプーマRally1のパフォーマンスをあらゆる路面で最大限に発揮できることを証明し続けており、ケニアの首都ナイロビの北西100kmに位置するナイバシャを拠点にして行われるサファリ・ラリーでも優勝争いが期待されている。

 ローブは20年前の2002年に一度だけサファリ・ラリーに出場した経験をもち、ステージ優勝3回を記録して総合5位でフィニッシュしている。

「プーマがグラベルでとても速く、競争力があることが分かってよかった。ケニアはポルトガルとはかなり違っているし、現代の新しいサファリ・ラリーは知らないが、ビデオで見たステージはかなり違っていて、大きな石がゴロゴロしているような印象をもった」とローブは語っている。

「サファリはとても素晴らしく、最も思い出深いラリーだ。当時、ケニアはとても変わっていて、一番長いステージは120kmもあり、ヘリコプターが車の上を飛び続け、ステージで接近する野生動物を知らせてくれた」

「ポルトガルと違うのは、僕は最近のサファリのステージを走った経験がないことだ。ステージを走ったことのないラリーでは、いつもよりずっと複雑で、簡単ではないだろうが、行けることが本当に嬉しい」

 チーム代表のリッチ・ミルナーは、次のように語っている。

「今シーズンを代表するイベントのひとつに、セブとイザベル(・ガルミッシュ)が再び参加することになり、チームはとても興奮しているよ。サファリがWRCに復活して以来、ケニアに戻るのは2回目になるが、フォード・プーマ・ハイブリッドRally1の4台体制のチームで戻ることを楽しみにしている」

「セブはグラベルイベントで素晴らしい実績を残しており、ラリー・モンテカルロとポルトガルでの彼のパフォーマンスは、彼とこのクルマの能力を示してくれた。サファリはまだ新しいラリーカレンダーであり、セブがチームに加わったことでプーマの実力を証明できると思っている」

「セブが一緒だと、サービスパークの雰囲気はもちろん、彼のやる気やモチベーションもきわめて高いものであり、僕ら全員が生き生きとしているんだ」