Raid2023/01/11

ローブが表彰圏内へ、サインツは再びクラッシュ

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 2023年ダカール・ラリーの後半戦は、バーレーン・レイド・エクストリームのセバスチャン・ローブ(プロドライブ・ハンターT1+)が今大会3度目のステージ勝利によって幕を開けることになり、彼は総合3位へと浮上することになった。

 ダカール・ラリーは、サウジアラビアの首都リヤドでの休息日に続き、火曜日にはハラドまでの359kmの第9ステージで再開したが、チーム・アウディ・スポーツのカルロス・サインツ(アウディ RS Q e-tron E2 T1-U)が先週に続いてふたたび大きなアクシデントに見舞われるという波乱の後半戦スタートとなっている。

 サインツは序盤の砂丘セクションで横転、右脇腹の痛みを訴えた彼はヘリコプターで病院に搬送されたが、途中で現場に戻るよう要請し、アシスタンス・トラックの到着を待っていたナビゲーターのルーカス・クルスと合流、ステージを完走することを選んでいる。

 第9ステージはローブの独壇場となり、彼は道に迷いながらも3つめのステージ勝利を挙げるとともに、2位につけていたヘンク・ラテガン(トヨタGRハイラックスDKR T1+)がトランスミッショントラブルに見舞われて4位に後退したため、ポディウム圏内に復帰している。

「かなり良いステージだった」とローブは語った。「とても複雑なウェイポイントがいくつかあって、バイクのラインが違っていたので、引き返して探さなければならなかったんだ。5、7分はロスしたけど、いいステージだった。もっと失っていてもおかしくなったはずだからね」

 ラテガンの後退によってオーバードライブ・レーシングのルーカス・モラエス(トヨタ・ハイラックスT1+)が2位へと浮上したが、首位を走るトヨタGAZOOレーシングのナッサー・アル-アッティーヤ(トヨタGRハイラックスDKR T1+)が1時間21分の差をつけてリードしている。

 アル-アッティーヤは、第9ステージでは、トップタイムのローブから11分遅れの8番手タイムでのゴールとなったが、問題なく最後まで走り切って優勝することが唯一の目的だと語っている。

「僕らは日々努力しており、今日はミスもなく、問題もなく、本当に良い仕事をした。雨水がたくさん溜まったところもあった。僕らは今は大きな差をつけているが、このように一日一日を問題なく過ごしていく必要がある。そして、このダカールで完走し、優勝したいんだ」