ERC2022/05/14

ワグナー、カナリアスの開幕ステージで首位に立つ

(c)ERC

 ヨーロッパ・ラリー選手権(ERC)第3戦のラリー・イスラス・カナリアスが、木曜日の夜にラス・パルマスのスーパーSSで開幕、オーストリア・チャンピオンのシモン・ワグナー(シュコダ・ファビアRally2エボ)が最速タイムを奪ってラリーをリードした。

 オープニングSSは1.5kmという短いものだが、陽が落ちたにエスタディオ・グラン・カナリア周辺道路には数千人のファンが詰めかけ、今季初のERCターマックラウンドの開幕を見守った。だが、ファンにとっては素晴らしいステージではあるが、タイトなコーナー、冷えたタイヤ、迫り来るコンクリートボラードなど、ドライバーにとっては一瞬のミスもゆるされない。

 前戦のアソーレス・ラリーでERC初表彰台を獲得しているワグナーは、このステージでアルベルト・バティストーリ(シュコダ・ファビアRally2エボ)に0.7秒差をつけてラリーをリードしたものの、優勝への期待については冷静だ。

「プレッシャーは全くないよ。ベストを尽くすつもりだが、目標は5位以内に入ることだけだよ」とワグナーは語っている。

 バティストーリから0.2秒差の3位につけたのは、開幕戦勝者であるスペインのニル・ソランス(フォルクスワーゲン・ポロGTI R5)だ。0.6秒差の4位にはチームMRFタイヤのシモーネ・カンペデッリ(シュコダ・ファビアRally2エボ)、0.1秒差の5位にはノルベルト・ヘルツィヒ(シュコダ・ファビアRally2エボ)、シモーネ・カンペデッリ(シュコダ・ファビアRally2エボ)、4度のフランス・チャンピオンであるヨアン・ボナート(シトロエンC3 Rally2)が同タイムで並んでいる。

 また、アソーレス・ラリーの勝者であるチームMRFタイヤのエフレン・ラレーナ(シュコダ・ファビアRally2エボ)は11位と出遅れたが、トップからは2秒遅れと大混戦となっている。

 金曜日はバセキーロ(11.91km)、サンタルシア(14.83km)、テヘダ(20.78km)の3ステージをサービスを挟んでループする一日となる。