WORLDWIDE2019/02/04

ヴェイビー、ハデランドでオストベルグを破る

(c)O.C. Veiby

(c)Mads Ostberg

 オーレ・クリスチャン・ヴェイビーは、フォルクスワーゲン・ポロGTI R5の3戦目となったラリー・ハデランドにおいてシトロエンC3 R5を駆るマッズ・オストベルグを18秒差で破って優勝を飾ることになった。

 2月2日に行われたノルウェー選手権第2戦のラリー・ハデランドには、2週間後に行われる世界ラリー選手権第2戦のラリー・スウェーデンのために準備も兼ねて多くのエントラントがスノーコンディションを求めて参戦した。

 2度のノルウェー・チャンピオンであるエイヴィンド・ブリニルドセン(シュコダ・ファビアR5)とヴェイビーによる激しい首位争いでラリー・ハデランドは幕を開けた。ブリニルドセンはオープニングSSでベストタイムを奪ってラリーをリードしたが、ヴェイビーはSS2のベストタイムで首位に浮上、SS5のベストタイムでブリニルドセンが首位を奪回するものの、彼はSS6でコースオフ、1分30秒を失って4位へと後退してしまった。

 これで2位には、このラリーで初めてシトロエンC3 R5を駆ったオストベルグが浮上することになった。ラリー・スウェーデンからWRC2プロ選手権への挑戦をスタートする彼は、2番手という走行ポジションのために雪かきに苦しみながらの朝のループをこなしたが、じょじょにペースを上げて最終ステージで初めてのベストタイムを奪い、首位のヴェイビーの優勝を許すことになったが、18秒差の2位でフィニッシュしている。3位表彰台には同じくスウェーデンを照準に準備を進めてきたヘニング・ソルベルグとイルカ・ミノアのコンビが続いている。
 
「この勝利によって、2週間後のスウェーデンにむけて楽観的な気持ちになったよ」と22歳のヴェイビーはステージエンドで語った。「ノルウェーの森のステージは完璧なスノーコンディションで滑りやすくトリッキーで高速のドライブは大きな挑戦だったが、すべてが完璧だった。1位になることは、3位になることよりずっとやる気と自信をチャージしてくれるよ。マッズ・オストベルグやヘニング・ソルベルグという強敵に勝ち、本当にうれしいよ」

 2位でフィニッシュしたオストベルグは、マシンの準備がまったくできないままに臨んだため、結果には満足していると語った。

「スタートポジションやマシンの仕上がりを考えると結果には満足だよ。けれど、ドライビングは快適ではなく、完璧に攻めたわけではなかった。もっとグリップを高めるためにサスペンションをソフトにしたけど、サイドウェイになってしまいうまくいかなかった。いろいろ試しながらのラリーだったが、ラリー・スウェーデンでもっと競争力をもつためには、たくさんの作業をしなければならない。2週間は非常に短いよ」