APRC2017/09/13

ヴェイビー、APRC王座を考えずに北海道に挑む

(c)Skoda

 新しいイベントと新たな挑戦がオーレ・クリスチャン・ヴェイビーを待ち受けている。今週末に開催されるFIAアジア-パシフィック・ラリー選手権(APRC)第5戦のラリー北海道は彼にとって初参戦のイベントとなり、早ければここで2017年のチャンピオンの可能性もあるものの、彼はそのことは考えずにラリーをフィニッシュすることが重要な戦略だと考えている。

 2017年のAPRCも残りは日本とインドの2戦となり、21歳のノルウェー出身のヴェイビーは現在108ポイントを獲得して選手権をリードしており、チームメイトのガウラブ・ギルに10ポイント差をつけている。

「日本はノルウェーよりも7時間早いが、時差は問題ない。1年APRCを戦ってきたので時差に関しては慣れてきている」とヴェイビーは語った。

「今年の他のイベント同様、僕たちの勝利争いは互角になるだろう。もしギルがリタイアすると、僕はチャンピオンシップタイトルを獲得するチャンスがある。しかし、それは僕が考えているものではない。僕たちは選手権で良いリードを持っているが、フィニッシュし、ポイントを獲得することが非常に重要だ」とヴェイビーは語った。

 ラリー北海道は、他のAPRCラウンドと同様、ヴェイビーにとって全く新しい経験だ。昨年チームメイトのギルがここで優勝を飾っているため、ヴェイビーは何が待ち受けているかについてはあまり知らないため、レッキでベストを尽くして本番を待つしかないと考えている。

「僕たちにとってはすべてが新しいので、レッキでうまくやることが非常に重要だ。今回はテストの日を持てないので、実際のスタートする前に僕たちができることは、シェイクダウンだけだが、まあ大丈夫だと思う。僕たちはこれまでグラベルをたくさんドライビングしてきたので、準備が整っていると感じている」と彼は語った。

 ヴェイビーは選手権に勝つことを最優先と考えており、ここではあまり大きなリスクは追わないつもりだ。

「もしギルがペースを掴み、僕たちが追いつくことが難しいと分かったら、僕たちは自分の走りに専念し、イベントをフィニッシュすることに集中する。チャンピオンシップのトップに立っているときに不必要なリスクを取ることには意味がない」とヴェイビーは語った。