APRC2017/04/30

ヴェイビー、APRC開幕戦レグ1をリード

(c)Skoda

 2017年アジア-パシフィック・ラリー選手権(APRC)開幕戦のインターナショナル・ラリー・オブ・ワンガレイで、ノルウェーのオーレ・クリスチャン・ヴェイビー(シュコダ・ファビアR5)が土砂降りのコンディションとなったレグ1を終えて33.2秒をリードする展開となっている。

 チームMRFシュコダで出場するヴェイビーにとってニュージーランドのラリーを走るのは初体験となったが、彼は金曜日の朝に行われたシェイクダウンではチームメイトのガイラブ・ギルを上回り、早くも非凡な速さを見せることになった。しかし、ステファン・プレボとのコンビでAPRC連覇に挑むギルは、金曜夜に行われたスーパーSSで速さをみせてラリーをリード、ヴェイビーが2.5秒差で続くことになった。

 本格的にラリーがスタートした土曜日の朝、ヴェイビーは雨となったSS3でトップタイムをマークして首位に浮上するものの、経験に優るギルがSS4から3連続ベストタイムを刻んでSS6を終えて首位に立つことになる。

 しかし、ヴェイビーは朝と同じステージでふたたびベストタイムを奪って逆転、ロードアクシデントのためにキャンセルとなったSS8を挟んで彼はさらにSS9でもギルを17秒引き離すベストタイム、最終ステージでもこの日4つめのベストタイムを奪って33.2秒までリードを広げることに成功する。

「とても雨が降っていて、何も見えなかったので、本当に難しい最後のステージだった」とヴェイビーは語った。

「雨と泥でスリッパリーな一日を終えてここにトップで帰ってきたことはうれしいが、もちろん長い1日が残っており、何かが起こる可能性がある」

 ギルはダンパーとリヤデファレンシャルに問題があっために午後ペースを上げることができなかったと語った。

「長い一日だったし、フロントダンパーやリヤのディファレンシャルにも問題があると思う。私が望んだ走りができなかったよ。しかし、僕らにはスピードがある。明日は別の長い一日であり、私は追いつくために努力するよ」

 また、スウェーデンに本拠を置くMパートABが製作したR5仕様の三菱ミラージュを駆ったヤリ・ケトマーが2分15秒差の3位につけている。

 インターナショナル・ラリー・オブ・ワンガレイの最終日は3 SSを2回ループする6SS/263.24kmで争われる。