WRC2022/05/13

ヴェイヤス、オジエとの2戦目に向けた準備は完璧

(c)Toyota

 バンジャマン・ヴェイヤスは、ワールドチャンピオンのセバスチャン・オジエと自身がラリー・デ・ポルトガルでの復帰に向けた準備を完全に整えることができたと語った。

 ヴェイヤスは、セバスチャン・オジエの新しいコドライバーとして開幕戦モンテに続いて来週のポルトガルで2戦目のWRCを迎える。ヴェイヤスは長年にわたってオジエのノートクルーやプレテストでのコドライバーを務めており、ジュリアン・イングラシアの引退に伴い、今季からオジエのためにペースノートを読んでいる。

 オジエは開幕戦モンテでは最終日のパンクとフライングスタートで惜しくも勝利を逃しているが、3カ月半ぶりにスタートする来週のポルトガルでは後方のポジションから優勝争いに加わってくることが確実と見られている。

 ヴェイヤスはオジエとの2戦目となるポルトガルが大好きなイベントだと明かし、不安はまったくないと語っている。

「セバスチャンとふたたびスタート地点に立てることは嬉しいよ」とヴェイヤスは語った。

「確かに(モンテのあと)とても長い待ち時間だったね。しかし、それは最初からわかっていたことだ。僕は家業の手伝いを一時的に離れ、ゴルフクラブを片付けてセバスチャン(・オジェ)とのラリーの準備に集中してきた。ようやくスタートできることはとても嬉しいし、自信もある」

 オジエにとってはモンテ以来となるGRヤリスRally1での参戦となるが、ヴェイヤスは、テストのときでも久しぶりのドライブだったにもかかわらず、オジエが気合いを入れ直すのに時間は必要ではなかったと語っている。

「テストではコースを何度か往復して、ペースノートや準備がすべて揃っていることを確認してスタートしたが、すぐにテンポがドンピシャで合ったよ」

「セバスチャンはとてもリラックスしていて、前日からマシンに乗っていたかのように、すぐに適応し、(久しぶりのドライブには)何の心配もなかった。素晴らしい一日だった。昨年行ったテストセッションでは、しっくりこないとは言わないまでも、疲れがたまっているのが感じられたのを覚えている。今回のポルトガル・テストでは、彼は笑顔を絶やすことなく、約束の時間を超えて仕事をしたほどだ」

 ヴェイヤスは、彼自身もポルトガルに向けて完全な準備を整えることができたと自信をみせている。

「ポルトガルは僕にとって今回で5回目の出場になる。モンテカルロ、サルディニアと並んで、僕が最も多くの経験をもつ大好きなWRCだ」とヴェイヤスは語った。

「それに2021年のルートとほぼ同じなので、ジュリアン(・イングラシア)に頼んでノートを送ってもらい、それで作業を開始して準備を行うことができた。そして、車載カメラを見て、ペースも把握できている。あとは冷静に、そして熱意をもって臨むつもりだ」