RallyCross2017/04/02

世界RX開幕、予選初日は豪雨で混乱

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 2017年の世界ラリークロス選手権が4月1日にスペインのバルセロナで開幕、突然の悪天候に見舞われた予選初日はEKSチームのトピ・ヘイッキネン(アウディS1 EKS RXクアトロ)がトップに立つという波乱の幕開けとなった。

 金曜日の昼すぎからスタートしたQ1では、午前中に行われたフリープラクティスから速さをみせたPSRXフォルクスワーゲン・スウェーデンのヨハン・クリストファーソン(VWポロGTIスーパーカー)がほかを1秒以上引き離すトップタイム、フーニガンレーシング・ディビジョンのケン・ブロック(フォード・フォード・フォーカスRS RX)が2番手、3番手にはペター・ソルベルグ(VWポロGTIスーパーカー)、4番手には昨年の王者、マティアス・エクストローム(アウディS1 EKS RXクアトロ)といったトップドライバーたちが続くことになった。

 しかし、15時近くから始まったQ2では、Q1の上位10人が含まれた最後の2レースが突然の豪雨に見舞われることになり、上位勢がそろって失速するという大番狂わせが発生することになった。なかでも最後のレース5で走ったドライバーはマディなコンディションのなかで大苦戦、クリストファーソンは17番手タイム、ブロックは最後方の19番手、ソルベルグも18番手と失速することになった。

 ヘイッキネンはQ1では10番手にとどまったもののQ2のレース3でのトップタイムで初日トップ、2位にはMJPレーシング・チーム・オーストリアのティモ・シャイダー(フォード・フィエスタRXスーパーカー)、3位クリストファーソン、4位にルーキーのケヴィン・ハンセン(プジョー208WRX)が続くことになった。

 予選トップに立ったヘイッキネンだが、まだまだ戦いは始まったばかりだと冷静なコメントをしている。

「我々がトップなのはもちろんうれしいよ。Q1では僕らはグラベルの多いコンディションのためにペースが上がらない不運があったが、Q1で上位のタイムだったドライバーたちがQ2では不運な結果となった。チャンスがあれば待ちたいが、ファイナルレースはまだまだ遠く、やるべき仕事は多い。でも、表彰台を狙っているので、そのためにできることは何でもやってみるつもりだ」

 Q2での18番手タイムによって予選初日は12位と出遅れたソルベルグは、明日の巻き返しを誓っている。

「本当にクレイジーな日だった! Q2はウェットで荒れて、単純に不運だった。雨がファイナルレースの前でさらに激しくなったのでノーチャンスだったよ。全員が前に走ったドライバーより30秒以上遅かったからね。しかし、マシンには自信があるし、明日は違った一日になるはずだよ」

 また、チーム・プジョー・ハンセンのセバスチャン・ローブ(プジョー208WRX)もQ2でのレース4での遅れが響き、初日は7位となっている。