WRC2017/05/05

伝説のフライングフィン、ティモ・マキネン死去

(c)Rally Finland

 フライングフィンの元祖ともいえる伝説のドライバー、ティモ・マキネンが5月4日に79歳で亡くなった。

 1938年にフィンランドのヘルシンキで生まれたマキネンは、世界ラリー選手権が誕生する以前、ラリーの国際舞台で活躍し、フライングフィンの称号で呼ばれた最初のラリードライバーの一人となった。

 1967年のユヴァスキラン・スーラヨット(その後の1000湖ラリー、現在のラリー・フィンランド)にMINIで出場したマキネンは、有名なオウニンポウヤのステージでボンネットが開いたままの状態で3番手タイムを記録、ラリーでの総合優勝を記録して、3年連続でこの伝説のラリーで優勝を飾ることになった。このときのバトルはのちにカストロールが『フライングフィン』という記録映画を製作され、フライングフィンの名前が世界的にも有名になったと言われている。

 世界選手権が生まれた1973年以降、マキネンは4度のWRC優勝を飾っている。73年の1000湖ラリー、そして73〜75年のRACラリー(現在のラリーGB)のハットトリックだ。