WRC2014/08/30

元世界チャンピオンのワルデガルドが急逝

(c)Goodwood Festival

 ビヨルン・ワルデガルドが8月29日の朝、スウェーデンの病院で癌のため亡くなった。70歳だった。

 ワルデガルドは1943年11月12日にスウェーデンで生まれ、75年のスウェディッシュ・ラリーでランチア・ストラトスを駆って世界ラリー選手権に初優勝、79年に世界ラリー選手権チャンピオンになっている。

 ワルデガルドはWRCで通算16勝しているが、なかでもサファリ・ラリーでは通算4勝、コートジボアール・ラリーで3勝するなどアフリカのスペシャリストとしても知られ、最後に出場したWRCは腕を骨折しながら出場した1992年のサファリ・ラリーだった。

 アフリカを愛したワルデガルドは、最近でもヒストリックイベントとして開催されるイーストアフリカン・サファリ・クラシックには毎戦のようにスタートしており、68歳で出場した2011年にはポルシェ911で優勝を飾っている。

 ワルデガルドは今年6月末に行われたグッドウッドフェスティバルでもトヨタ・セリカ・ツインカムターボをドライブし、元気な様子をみせていたが、夏に健康を崩し、9月にイギリスで行われるサンデーイベント、ラリーデーへの出場をキャンセルしてスウェーデンで治療にあたっていた。