JAPAN2021/06/14

全日本モントレー、福永が最終SSで逆転で3連勝

(c)Takeshi Sakuma

(c)Takeshi Sakuma

 全日本ラリー選手権第6戦モントレー2021が、6月12〜13日に行われ、福永修/齊田美早子(シュコダ・ファビアR5)が、最終ステージで柳澤宏至/保井隆宏(シュコダ・ファビアR5)を逆転、5.5秒差をつけて3連勝を飾った。

 群馬県高崎市周辺のターマックを舞台に開催された今年のモントレーは、新型コロナウイルス感染拡大を防ぐために無観客となったほか、初日はグランマ・キムラ(21.77km)の1ステージのみ、そして最終日はゴーストトンネル(19.75km)をループする3SS/61.27kmで争われる異例のコース設定となった。

 ラリー初日、オープニングステージで新井敏弘/田中直哉(スバルWRX STI)がタイヤ交換によって4分7秒もの遅れを喫してしまい、早くも優勝争いから脱落する波乱が発生するなか、クスコレーシングの柳澤がベストタイムでラリーをリードする。これに奴田原文雄/東 駿吾(トヨタGRヤリス)が3.5秒差の2番手、勝田範彦/木村裕介(トヨタGRヤリス)が7.8秒差で続き、福永は8.6秒差の4番手で初日を終えたことになった。

 そして迎えた最終日に速さを見せたのは九州と丹後で連勝して波に乗る福永だ。彼はSS2で柳澤との差を5.5秒縮めるベストタイムを奪い、一気に3.1秒差の2番手に浮上する。さらに小雨が降り始めてウェットコンディションとなったSS3では柳澤がハーフスピン、連続してベストタイムを奪った福永が3連勝を飾ることになった。

 柳澤から24.9秒差で3位でフィニッシュしたのは鎌田卓麻/松本優一(スバルWRX STI)。SS2で2番手タイムを刻んだ鎌田は、勝田と奴田原を捉えて5番手から3番手へとポジションを上げて、今季初表彰台を達成している。SS3では素晴らしいペースをみせていた勝田はハーフスピン、惜しくも表彰台に0.9秒届かず4位に終わっている。

 また、JN-2クラスはヘイッキ・コヴァライネン(トヨタGT86-R3)、JN3クラスは長崎雅志/秋田典昭(トヨタ86)、JN-4クラスは西川真太郎/本橋貴司(スズキ・スイフトスポーツ)、JN-5クラスは渡部哲成/橋本美咲(トヨタ・ヤリス)、JN-6クラスは吉原將大/佐野元秀(トヨタ・ヤリス)がそれぞれ優勝を飾っている。

 全日本ラリー選手権の次戦は7月2〜4日に北海道で行われるARKラリー・カムイとなる。