JAPAN2017/02/06

全日本開幕、勝田が嬬恋をトップでゴール

(c)Takeshi Sakuma

 全日本ラリー選手権開幕戦ラリー・オブ・嬬恋が2月3〜5日に行われ、勝田範彦/石田裕一(スバルWRX STI)がトップでフィニッシュすることになった。勝田にとっては12年連続の開幕戦での勝利となったが、一部選手の使用したタイヤについてJAF審議対象となったため、主催者からは正式な結果が発表されていない。

 2003年以来のウィンターラリーでの開幕戦を迎えた2017年の全日本ラリー選手権。ラリー・オブ・嬬恋は金曜日のナイトステージで勝田と鎌田卓麻/市野 諮(スバルWRX STI)の激しいバトルとなり、初日を終えてわずか0.3秒差で勝田がリードすることになった。

 しかし、鎌田はSS6で痛恨のスピン、さらにSS8ではエンストに見舞われて首位からは38秒あまりの遅れとなり、新井敏弘/田中直哉(スバルWRX STI)にも2位を譲ることになってしまう。だが、鎌田は午後のループでも終始新井を上回る速さをみせて2位に浮上、トップは勝田、34.1秒差で鎌田、さらに6.2秒差で新井という展開で土曜日を終えることになる。

 最終日も息詰まる2位争いが期待されたものの、新井がSS15でスノーバンクにヒットしてパンク、奴田原文雄/佐藤忠宜(三菱ランサーエボリューションIX)に3位を明けわたすことになった。さらに新井の不運は続き、SS17で総合3番手に復帰したものの、SS18を走り切った後、メカニカルトラブルでリタイアをすることになった。

 勝田は終始安定した速さをみせて2位の鎌田との差を守り切り、一度も首位を譲ることなく27.8秒差をつけてトップでのゴールを果たしている。また、首位から2分6.3秒遅れながら3位には奴田原が続いている。

 なお、ラリーの正式結果については審議が行われているためまだ確定していない。