JAPAN2020/03/16

全日本開幕戦新城ラリーで奴田原が優勝

(c)Takeshi Sakuma

(c)Takeshi Sakuma

 3月14-15日に行われた全日本ラリー選手権第2戦新城ラリーで奴田原文雄(三菱ランサーエボリューション)が一度も首位を譲ることなく優勝を飾っている。

 今季第1戦として予定されたRally of Tsumagoiが台風19号による路面悪化によってキャンセルとなったことで、実質的な開幕戦となった新城ラリーは、新型コロナウイルスの拡大を防ぐために無観客のなかで開催となったが、いきなり優勝候補の一人でもあった地元の勝田範彦(スバルWRX STI)がオープニングSSでリヤデフを壊してリタイアとなる波乱の幕開けとなった。

 雨によってコーナーに無数の川が流れるほどのウェットコンディションとなったコースで速さをみせたのは奴田原。オープニングSSから3連続ベストタイムでラリーの主導権を握り、2位の新井敏弘(スバルWRX STI)に4.6秒差、3位の新井大輝(スバルWRX STI)に14.4秒差をつけて初日トップでラリーを折り返す。

 雨は上がったものの、木陰などかなり湿ったコンディションとなった最終日、今季から全日本ラリー選手権のタイヤ規定が変更され、使用できるタイヤは
6本に限定されたため、2日目も初日に使用したウェットタイヤを主体として残りをどのタイヤを選択すべきか困難なシチュエーションでのスタートとなった。

 しかし、前日までの雨の影響が残るコースでふたたび速さをみせた奴田原は最終日の4ステージすべてにおいてベストタイムを奪って開幕戦で勝利を飾ることになった。2位は22.1秒差で新井敏弘、SS7ではハーフスピンをしながら2番手タイムを叩き出して必死の追撃を試みた新井大輝が3位でフィニッシュしている。

 また、JN-2クラスは眞貝知志/安藤裕一(トヨタ・ヴィッツGRMN)、JN3クラスは竹内源樹/木村悟士(スバルBRZ)、JN-4クラスは内藤学武/小藤桂一(スズキ・スイフトJN-5は天野智之/井上裕紀子(トヨタ・ヴィッツ)、JN-6は明治慎太郎/里中謙太(トヨタ・ヴィッツ)がそれぞれ優勝を飾っている。

 全日本ラリー選手権の次戦は4月10-12日に佐賀県唐津市で開催されるツール・ド・九州2020 in 唐津となる。