WRC2020/01/20

全13戦の2020年WRCカレンダーが決定

(c)Hyundai

 ワールドモータースポーツカウンシル(WMSC)の電子投票が先週行われ、2020年世界ラリー選手権のカレンダーの改訂が承認されることになった。第4戦として開催される予定だったラリー・チリのキャンセルに伴い、WRCプロモーターとFIAは代替えイベントを見つける作業を行ってきたが、事実上14戦の開催を諦め、2020年も全13戦での開催となる。

 4月16日から19日にかけて開催される予定だったラリー・チリは、昨年11月に政情不安にともないWRCイベント開催のキャンセルがリクエストされていたが、FIAはこれを正式に承認、代替えイベントがなく全13戦のカレンダーとすることを決定した。

 また、ラリー・チリのキャンセルに伴い、これまで4月30日から5月3日に予定されていた次戦のラリー・アルゼンチンは1週間前倒しとなって、4月23から26日にかけて開催される日程変更も承認されている。これは、7月16日から19日にケニアで開催されるサファリ・ラリーにむけて、アルゼンチンの終了後にラリーの機材を輸送しなければならないというロジスティックスの問題を解消したいとするWRCプロモーターの要請に応えたものだ。

 また、ジュニアWRC選手権の第2戦として予定されていたラリー・チリのキャンセルに伴い、10月29日から11月1日まで開催されるウェールズ・ラリーGBが代替えのイベントとしてカレンダーに加わることになった。ラリーGBが同選手権の最終戦となり、ダブルポイントが授与される。

■2020年WRCカレンダー
1.モンテカルロ(1/23-26)
2.スウェーデン(2/13-16)
3.メキシコ(3/12-15)
4.アルゼンチン(4/23-26)
5.ポルトガル(5/21-24)
6.サルディニア(6/4-7)
7.ケニア(7/16-19)
8.フィンランド(8/6-9)
9.ニュージーランド(9/3-6)
10.トルコ(9/24-27)
11.ドイツ(10/15-18)
12.グレートブリテン(10/29-11/1)
13.ジャパン(11/19-22)

■2020年ジュニアWRCカレンダー
1.スウェーデン(2/13-16)
2.サルディニア(6/4-7)
3.フィンランド(8/6-9)
4.ドイツ(10/15-18)
5.グレートブリテン(10/29-11/1)