WRC2019/06/16

勝田、サルディニアWRC2のリーダーに浮上

(c)Toyota

(c)Skoda

 ラリー・イタリア・サルディニアのWRC2カテゴリーは、トヨタGAZOOレーシング・チャレンジプログラムの勝田貴元(フォード・フィエスタR5)が土曜日の最終ステージでピエール・ルイ・ルベー(シュコダ・ファビアR5)を逆転し、18.6秒差でラリーをリードした。

 ルベーは昨日の早朝からWRC2をリードし、今日は1分強のリードを保っていた。しかし、この日の最終ステージでパンクを喫して勝田にリードを奪われた。

 勝田は初日、アンチロールバーの破損で3位までポジションを落としたが、土曜日の朝、2位につけていたニコライ・グリアジン(シュコダ・ファビアR5)が石をヒットし、右フロントサスペンションを破損してリタイアとなり、ルベーから50秒遅れながら2位へと浮上していた。
 
 タフな一戦でライバルたちがタイヤなどの問題を抱えるなか、勝田はクリーンな走りを続けてきたが、最後のモンテレルノのステージではこの日初のベストタイムを奪い、パンクに見舞われたルベーを逆転して首位に立っている。

 カイエタン・カイエタノヴィッチ(シュコダ・ファビアR5)は首位から43秒遅れの3位につけており、フォルクスワーゲン・ポロGTI R5の火災のトラブルによって、安全のために急遽、マシンを変更しての参戦だったが、表彰台が見えてきた。

 表彰台圏内から38.5秒遅れでシモーネ・テンペスティーニ(ヒュンダイi20 R5)が続き、マルキート・ブラチア(シュコダ・ファビアR5)は5位につけている。

 WRC 2プロはシュコダ・モータースポーツのカッレ・ロヴァンペラ(シュコダ・ファビアR5エボ)が土曜日を終えてリードを26.1秒に広げている。

 ロヴァンペラとチームメイトのヤン・コペツキ(シュコダ・ファビアR5エボ)のギャップは昨日のレグを終えた時点でわずか0.6秒だったが、ロヴァンペラは地中海の暑くてダスティな一日を通じてチームメイトを少しずつ引き離して26.1秒のリードを築いた。

「良い一日だった。僕たちはたくさんの新しい経験を得た。そして2番目のループは予想より悪くなかった。今日はドライブするのが楽しかったよ」とロヴァンペラは語っている。

 昨日サスペンション問題を抱えたマッズ・オストベルグは、約10分遅れで3位となっているが、彼は土曜日の6つのステージすべてにおいて最速タイムを記録し、シトロエンC3 R5のペースを示した。

 ガス・グリーンスミス(フォード・フィエスタR5)は昨日クラッシュを喫し、今日リスタートしたが、この日の2つ目のステージでサスペンションが壊れてリタイアした。