WRC2020/01/11

勝田、チームの3人といつか同じところで争いたい

(c)Takeshi Sakuma

 トヨタ・ヤリスWRCで今季の世界ラリー選手権全8戦に出場する勝田貴元は、プレッシャーはあるけれど、将来のためにも経験を積むことが重要になると語った。

 トヨタGAZOOレーシング・ワールドラリーチームは10日に開幕した東京オートサロンで新体制を発表、2020年をオフィシャルチームで戦うドライバーとコドライバー全員が紹介されており、開幕戦モンテカルロをはじめとして、スウェーデン、ポルトガル、イタリア、フィンランド、ドイツ、GB、ジャパンの全8戦へヤリスWRCの参戦が計画されている勝田もワークスチームのレーシングスーツ姿を初めて披露した。

 勝田は、いまは経験値を積みながらも同じ舞台に立っている3人のチームメイトたちともいつか同じところで争えるようになりたいと抱負を語った。

「今シーズンはWRC全8戦にヤリスWRCで参戦しますが、年々大きくなっていくプログラムへのプレッシャーはありますが、この錚々たる3人のメンバーと同じ場に立っていることは光栄に感じます」と勝田は語った。

「僕自身も経験値を積んでいき、今年の後半から来年にむけて彼らと同じところで争えるようになりたいと思っています」

「まずは今季は経験を積むことを忘れないように臨んでいきたいと思っています。ラリー・ジャパンが10月に開催され、10年ぶりにWRCが日本に帰ってくるので、そこで良い走りを見せることができるように今季はがんばっていきたいと思っています」

 勝田は先日行われたモンテカルロにむけて行ったプレテストが素晴らしいコンディションに恵まれたため、いい準備ができたと語った。

「モンテカルロは本当に難しいコンディションですし、さまざまな路面変化でグリップレベルが大きく変化します。幸いにもテストではアイスやウェット、ドライといったコンディションにも恵まれましたが、実戦ではまた厳しい試練が待っていると思います」

「しかし、モンテカルロではこのような難しいコンディションに立ち向かってまともに上位で競うまでには5年はかかると言われています。オイットさんにも、いつも焦って飛ばす必要はないとずっと言われてきました。いまはやるべきことをやってしっかり経験値を積むことだけが僕にとっては重要となります。そうすればいつか必ず目標に到達できると信じているので、まずは難しいステージでも無理をすることなく着実に走りきることを言い聞かせて開幕戦に挑みたいと思っています」