JAPAN2018/09/17

勝田範彦が北海道で優勝、全日本今季2勝目

(c)Takeshi Sakuma

 全日本ラリー選手権第8戦ラリー北海道が9月14〜16日に十勝地方で行われ、ラック・ラリーチームの勝田範彦/石田裕一(スバルWRX STI)が今季2勝目を飾った。

 ラリー北海道は、この一戦で勝利すれば今季のチャンピオンを決めることができる新井敏弘/田中直哉(スバルWRX STI)が主導権を握って始まることになった。だが、新井は21.5秒をリードして迎えた28.75 kmのクンネイワ2で痛恨のパンク、勝田が10.3秒をリードして最終日を迎えることになった。

 しかし、新井は逆転勝利を諦めずに最終日もベストタイムで猛追、この日の最大の山場となった19.66 kmのアショロ・ロング1を終えて勝田の3.9秒差にぴたりと迫ることになった。だが、オトフケ・リバース2でベストタイムを奪った勝田が最終的に3.4秒差で新井を突き放し、第3戦のラリー丹後以来となる今季2勝目を飾ることになり、新井の王座獲得に待ったをかけることになった。3位には22.8秒差で鎌田卓麻/市野 諮(スバルWRX STI)が続いている。

「正直言って新井選手から逃げ切る自信はありませんでした。厳しい戦いになることを覚悟してスタートしたが、そのなかで自分のなかでいままでで最高の走りができた。追い詰められれば、まだまだ進化できることを確信しました」と勝田は語っている。

 また、JN-5クラスは川名 賢/キャシー・デュロッソウ(シトロエンDS3 R3 MAX)、JN-4クラスは石田雅之/遠山裕美子(トヨタ86)、JN-3クラスは大倉 聡/豊田耕司(トヨタ・ヴィッツ)、JN-2クラスは鎌野賢志/蔭山 恵(トヨタ86)、JN-1クラスは古川 寛/廣田幸子(スズキ・スイフトスポーツ)がそれぞれ優勝を飾っている。

 次戦の全日本第9戦M.C.S.C.ラリーハイランドマスターズは10月12〜14日に岐阜県高山市周辺で開催を予定している。